鮮やかな桃色が桜吹雪のようなチューライト(桃簾石)のルースです。
和名では桃簾石(とうれんせき)と呼ばれるチューライトは
あまり馴染のない石かもしれませんが
日本の各地で産出され、特に糸魚川産のものが有名です。
ピンク翡翠として販売されていたりもします。
クレヨンのようなこってりとしたピンク色をしたチューライト。
特にノルウェーで良質なものが産出され
濃いピンクの石が採れることで有名です。
白い部分はカルサイトです。
桃色の色味が濃く広く入っているものほど希少価値が高くなります。
こちらはカルサイトとバランスよくミックスされた一品。
カルサイトの白さもまた美しいです。
チューライトの可憐な魅力を引き立てています。
赤色のチューライトの発色も艶やかで濃厚な一品。
チューライトはその色味の濃度と範囲によって
価値が大きく分かれる石です。
40カラット以上ある嬉しい大振りサイズ。
カルサイトが多めなので少しお買い得にしてありますが
濃い紅色の石は中々希少。
チューライトのこの紅色はロードクロサイトやロードナイトとも違う
オンリーワンの色だと思います。
鉱物名_____Thulite(桃簾石)
サイズ_____35x25×6mm
重さ______43cts./8.7g
石の処理____ナチュラル
原産国_____ノルウェー
ゾイサイトの一種で、緑色のものはアニョライト、青いものはタンザナイトになります。赤やピンクの色は含有するマンガン成分のせいです。白い部分はカルサイトでです。チューライトという名前は、産地のノルウェーが古代に"Thule"と呼ばれていたことに由来します。近年アメリカやオースロラリア、オーストリアのチロル地方でも発見されています。
日本産のものは「桜ライト」と呼ばれ、大和撫子的なエネルギーを持つと言われます。鮮やかな桃色は洋の東西を問わずあらゆる女性性の象徴です。
これだけ鮮やかな堂々としたピンク色をしているのに、たとえばロードクロサイトのような肉感的な印象はありません。桃簾石は糸魚川が主要産地でもありますが、糸魚川には古代に奴奈川姫という翡翠の神様がおりました。石の神様は女神だったのです。
チューライトの桃色はとても可憐で麗しい。紅色のようなピンク色は少女の紅潮した頬のよう。薔薇系の石が持つ大人っぽさと違う熟する前のフレッシュな魅力に溢れています。限りなく血液の色に近い紅色はこの石の効用として、火傷や切り傷によいと言われています。体の痛みや火傷や傷を癒す巫女の神話は古来より世界各地にみられます。チューライトのヒーリングの作用は性的なエネルギーにも働きかけるでしょう。若返りの石でもあり持ち主に肉体的な自信を与えます。ルビーとロードクロサイトを足して程よく薄めたような石かもしれません。
カルサイトが入っていると、石のエネルギーがまろやかになる気がします。情熱的な赤色に母性的なやさしさと穏やかさが加わる感じです。