北欧のラトビアから届いた
バルチック・アンバーのルースです。
ハート型のラブリーなルースです。
真ん中にバチカンを差し込める穴が開いています。
こちらはユーズドのルースです。
琥珀なので軽いですが直径で2cm以上
厚さも1cm近くあるのでルースとしては大き目です。
はちみつ色が美しいバルチックアンバー。
透明感があり艶があります。
きれいに形が整えられ研磨されています。
琥珀は熱で溶けますので、原石から研磨したタイプと
こちらのようにルース用に圧縮再生されたタイプがあります。
バルチック・アンバーとはヨーロッパの北の
バルト海沿岸で採れるアンバー(琥珀)のことで
ラトビアは海中で採れるシー・アンバーの代表的な産地です。
アンバーは樹木の樹脂が地中で堆積してできた鉱物ですが
シー・アンバーは地中の土砂が海や湖に流れ込み
海中や水中で堆積した樹脂から生まれた琥珀です。
こちらのようなバターやチーズ色をした
とても美味しそうなバルチックアンバーは
海と陸で混ぜ合わされて出来たシーアンバーの特徴でもあります。
鉱物名____BALTIC AMBER(琥珀)
サイズ____26×28×9mm
重さ_____15cts./3g
石の処理___圧縮琥珀、ユーズド
原産地____ラトビア
琥珀は樹木の樹脂の堆積物から生まれた鉱物で、何万年何億年もの時を経て生まれるものです。なので琥珀の産地は原生林のような太古の樹林が生息している所が多く、そのような場所と琥珀を採掘できる産地は自然と限られて来ます。バルト海沿岸のラトビアは、シーアンバーの産地として有名でラトビアの名産でもあり、またシーアンバーの産地は他にあまり聞きません。キャラメルのような色や質感が特徴的で、それがバルチック・アンバーの最大の魅力でもあります。
シー・アンバーはその形成過程に海での時代を経ており、氷河やリアス式海岸の多いバルト海エリアは氷河の水が海へ流れ込むような地層の変動や形成があって、それによって陸地にあった琥珀成分が海へ流れ込んだのかもしれません。
バルト海はスカンジナビア半島とロシアの間にあり、ラトビアやリトアニア、エストニアと共にバルト三国と呼ばれています。ラトビアの首都リガはバルチック・アンバーの名産地で、この地方ではアンバーの民間療法が今でも信じられており、赤ん坊の歯が生える時の痛みを和らげるために、ベビーの首にアンバーのネックレスをする習慣があります。
北欧のような先進国でも石の力が広く認められ、痛みの緩和という医療目的に利用されているのは興味深いです。イギリスはハーブ療法の先進国でもあり、北欧には石や植物の力を信じ実践する伝統が今でも強く残っています。
森の緑が赤やオレンジの琥珀色に景色を変える時、一足先に冬が訪れる北欧の樹木から生まれたバルチックアンバーのような石がとても哀愁を帯びて来ます。
バルチックアンバーは海と陸のエネルギーで生れた樹木の記憶です。シー・アンバーの魅力は何といってもその甘い質感なのですが、その形成過程で土の中だけでなく水の中でも過ごしたということはこの鉱物をより一層深みのある魅力をもたらしている気がします。
樹木のパワーと土のパワーと海のパワー。その三種が混じり合って長い間熟成された醸造酒のような鉱物です。アンバーには持ち主に潤いや豊潤なパワーを与え健康をもたらす力がありますが、シーアンバーはさらに密度の濃いパワーを与えてくれそうです。アンバーには富貴や金運をもたらし、自信や実践力を与える力があるそうです。滋養に満ちた琥珀の姿はそれらの効能を感じさせます。琥珀は世界中で産出されますが、地域によってエネルギーが大きく異なります。バルチックアンバーは、琥珀の中でも明るすぎず暗すぎず、とてもバランスがよい感じがします。固さも久慈琥珀のように固くなく、熱帯のアンバーほど柔らかくもないです。ちょうどいい明るさと質感。とても親しみやすい石なので気軽に身に着けやすいと思います。