ハグルマカシパンと呼ばれる小さなウニの化石です。
ユーモラスな名前とビジュアル
とってもお茶目な雰囲気のある海の生き物の化石
アイボリー色の中央に植物の葉のような五本マークと
歯車のようなキザキザの足が出ています。
鉱物名___ハグルマカシパン (ウニ化石)
サイズ___32X32X4.4mm
重さ____3.1g
石の処理__ナチュラル
原産地___モロッコ(東京ミネラルショー2016)
ウニの化石のハグルマカシパン。ユーモラスな学名ですが、スカシカシパンなど菓子パンのような名前が他のウニの学名にもなっています。残念ながら食用のウニではありません。丸い形の中に星やヒトデのような五つに分かれた植物の葉のようなマークが中央に入っています。
タコノマクラ(蛸の枕)と呼ばれる棘皮動物の一種で、棘皮動物とはウニを中心とするヒトデ、ナマコ、ウミユリなどトゲがあり、星のような五つのマークの基本構造を持つ生物を指します。
ハグルマのような足の付いたウニの化石です。モロッコは化石類の主産地で、砂漠や荒野の広がる立地条件など、化石の保存状態や発掘しやすい環境にあるのかもしれません。化石だけでなく隕石などのカケラもモロッコ産のものがあります。
アイボリー色をした海の生き物の化石は、まるでクッキーのように甘くやさしい気持ちにさせてくれます。陸の動物の骨と違ってどこか幸福感があるのは、海の生物だからかもしれません。名前もルックスもとってもお茶目でユーモラス。見えているだけで小さな子供を見ているかのようなリラックスした気持ちにしてくれます。
また五つに分かれた中央のマークはウニを上から見た時に現れる基本構造で、太陽や星の光の象徴として古代から民族のマークにも表れる五芒星と同じ形をしているのも不思議です。