モロッコ産の半ノジュール(塊)状のアゲートです。
片面を磨いてあり、裏側は原石のままです。
真っ赤な岩の中に染み込み青く瑪瑙化した
カラフルで美しいアゲートです。
半透明な部分はアゲートの透明感やくっきりとした縞模様を観察出来ます。
このように二色の結晶が出来るのは
先に周辺が石化した後に内部の結晶が焼失し
有機物など新たな成分が入りこみ置き換わるためです。
これを仮晶というのですが、アゲートの模様の二重構造は
この仮晶によるものがほとんどです。
仮晶アゲートは多彩な色彩と複雑なデザインを生み出すため
芸術的なビジュアルを生み出す石が多くあります。
鉱物名____Agate(瑪瑙)
サイズ____45X21x26mm
重さ_____16g
石の処理___天然無加工、片面磨き
原産地____Asni(モロッコ)
-普通郵便(200円)、特定記録郵便(300円)、レターパックプラス
アゲートはカルセドニーと兄弟のような鉱物で、岩石や砂礫の間の沈殿物から形成されます。フォッシル・シェルのような貝化石は貝の成分が他の成分と融合してアゲートを形成するように、アゲートは微生物などの媒介や他の成分の置換によって結晶化された鉱物でもあります。アゲートの強い守護力はさまざまな要素の融合や協力によって生まれて形成される鉱物だからからかもしれません。
アゲートはカルセドニーのように透明で、縞模様が特徴。岩石などに染み込んで形成されるため、ノジュール状の原石も多く、サンダーエッグが有名です。塊を割ると中から美しい縞模様が現れ、その部分が研磨されます。
砂漠地帯のモロッコは鉱物資源や化石資源が豊富で、カラフルなアゲートが産出されます。
もともとアゲートは岩と岩の間に入った沈殿物によって出来た鉱物で、その成分も微生物の死骸だったり砂や礫のようなもの。化学的な成分を持つ鉱物とは少し違う部類です。真っ赤なアゲートの岩石は火山のように力強い色をしていてとてもパワフル。アゲート化した青い部分の透明感とのコントラストが美しく、まさに火と水といった感じです。
アフリカ大陸の北西にあるモロッコ沿岸部は、一説にはかつてアトランティス文明があったとも言われます。大西洋で沈んでしまった文明の残骸がこの地域に辿り着いても不思議ではありません。アトラス山脈を抱え豊富な鉱物資源が発掘されるモロッコには、古代文明へと繋がるロマンが秘められているように思います。