ドイツ産のアゲート(サンダーエッグ)です、
ノジュール(塊)を真ん中でカットし
スライスされた断面が研磨されています。
そのため周辺や裏側に母岩が残っています。
ゴツゴツとしていますが柔らかい花崗岩質の母岩に入りこみ
モザイク状に形成されたアゲート
アゲートの縞模様は鮮やかなエンジ色で
その周辺は蛍光色のマスタード色を帯びています。
ガラス質のためいくつもの層が重なった複雑な構造が
内部まで見通せます。
色の美しさだけでなく、まるでステンドグラスのように
不規則に重なりあう結晶を眺めることが出来ます。
鉱物名____Agate(瑪瑙)
サイズ____41X44x11mm
重さ_____29.3g
石の処理___天然無加工、片面磨き
原産地____St Egidien Sachsen, ザクセン州(ドイツ)
-クリックポスト(180円)他
アゲートはカルセドニーと兄弟のような鉱物で、岩石や砂礫の間の沈殿物から形成されます。フォッシル・シェルのような貝化石は貝の成分が他の成分と融合してアゲートを形成するように、アゲートは微生物などの媒介や他の成分の置換によって結晶化された鉱物でもあります。アゲートの強い守護力はさまざまな要素の融合や協力によって生まれて形成される鉱物だからからかもしれません。
アゲートはカルセドニーのように透明で、縞模様が特徴。岩石などに染み込んで形成されるため、ノジュール状の原石も多く、サンダーエッグが有名です。塊を割ると中から美しい縞模様が現れ、その部分が研磨されます。
サンダーエッグは、火山岩や溶岩の空洞の中にシリカ成分が流れ込み、水晶や玉髄、オパールやアゲートに石化したものです。スライスすると球状の母岩の中で星型に広がっているのが面白い鉱物です。
もともとアゲートは岩と岩の間に入った沈殿物によって出来た鉱物で、その成分も微生物の死骸だったり砂や礫のようなもの。化学的な成分を持つ鉱物とは少し違う部類です。
アルプス山脈の北にあるドイツは化石や鉱物資源に恵まれた産地です。中でもザクセン地方では鮮やかなエンジ色のサンダーエッグが産出します。
雄々しく輝く赤色のアゲートがまるで火山や太陽のように見えます。ドイツはヨーロッパのケルト人発祥の地であり、先住民族は鉱物資源の豊富な地域に集住するのは各国で見られます。モザイク状に生成された結晶はまるで門が開きつつあるかのよう。赤いサンダーエッグのプリミティブな輝きは、ヨーロッパの原始的な時代や原点のようなものを思い起こさせます。