トルコ産のアゲートです。
アゲートというよりカルセドニー成分の方が多いようなルース。
トルコでは珍しいアゲートが採れるのですが、名称があまり統一されていません。
こちらは「アゲート」として入荷したため、トルコ・アゲートとさせて頂いています。
まるで鳥が飛んでいる姿のような、チューリップが咲いているような
イマジネーションを掻き立てる奇跡のようなイメージが石となって表れています。
一体どうしたらこんな石が生まれるのか・・・
透明な石の中でアゲートの模様が踊るように現れるのは、モンタナアゲートに似ているかもしれません。
と言っても、こんなイラストのように表れる石はめったにありません。
アゲートの力強さと相まって、火の鳥のような、強い生命力を感じさせます。
まるで大きな花が付いた枝を加えて飛んでいるような
青い鳥ではなく黒い鳥ですが(^^ゞ
石の透明度も美しく、影絵のように現れます。
黒、赤、黄色が入っており、透明なのにカラフルなルースです。
厚みがあり立体的にカットされています。
サイドと表面の黒い部分に天然石の窪みがありますが、全体のイメージに影響ありません。
(表面は画像でご確認頂けます)
こちらはトルコの天然石の専門店からお譲り頂きました。
コレクター向けのレアアイテムですので通常より仕入れ値が高くなっております。
鉱物名____Agate
サイズ____33X25X7mm
重さ_____46cts./9.2g
石の処理___天然無加工
原産地____Ankara(トルコ)
アゲートはカルセドニーと兄弟のような鉱物で、岩石や砂礫の間の沈殿物から形成されます。フォッシル・シェルのような貝化石は貝の成分が他の成分と融合してアゲートを形成するように、アゲートは微生物などの媒介や他の成分の置換によって結晶化された鉱物でもあります。アゲートの強い守護力はさまざまな要素の融合や協力によって生まれて形成される鉱物だからからかもしれません。
もともと置換によって出来ることが多い鉱物であるアゲートですが、仮晶アゲートはその中でもオリジナルの結晶の形が型となって残り、鋳造のように他の成分が流し込まれる(浸食される)ことによって、独特の複雑な結晶形を石の内部に発展させているため、洞窟の内部を見ているだけでなく実際にそのメカニズムは洞窟にアゲートの成分を流し込んで固めてスライスしたようなものです。
色鮮やかで複雑な構造を持つアゲートは絵画のようで見飽きません。世界中で愛好家が多く、バラエティ豊かな産地を持ち、多くの人を魅了しています。
トルコ産のアゲートはマスタードカラーやオレンジ色の珍しい色を持つアゲートが産出されるため、アゲート好きのマニア心をくすぐります。アゲートはよく染められたものが流通していますが、天然のアゲートでも原色や極彩色のカラーを持つものがあり、産地によって様々な特徴があります。石の生成の過程を見せるような縞模様や仮晶など、アゲートには鉱物が作られたダイナミックな痕跡を見るような面白さがあります。
またこちらのクリアなアゲートはモンタナアゲートのように不規則でリズミカルな模様を持ち、規則的な結晶が多いアゲートの中にもこんなイレギュラーなタイプがあるのもアゲートの面白い所です。自然の絵画やイラストのようなアゲートはまるで神々たちのお遊び、地球の遊び心を感じさせる豊かなイメージに満ちた石だと思います。