群青色のアズライトに緑色のマラカイトが共生したアズライトマラカイト
アズロマラカイトとも呼ばれています。
アズライトもマラカイトも顔料になるほど鮮やかな色彩を持つ石。
両方とも古くより岩絵の具の顔料として利用されていた歴史を持ちます。
原石を見ればそれも一目瞭然。こってりとした濃紺のアズライトと明るいグリーンのマラカイト
その混合部分はラピスラズリのように鮮やかなブルー
石全体に三色が混ざり合った原石
アズライトが群生しているクラスター部分は結晶化しています。
ネイビー色にキラキラと光るアズライトは拡大すると小さな花が咲き誇っているようにも見えます。
まるで竜宮城のようなきらびやかさで、海底の珊瑚礁のようです。
石全体365度全部見所のある原石。
どこを見ても鮮やかな海色の色彩ときらめきを堪能できます。
鉱物名___Azurite(藍銅鉱), Malachite(孔雀石)
サイズ___48X41X34mm
重さ____60g
原産地___安徽省(中国)
・レターパックプラス(510円)、ゆうパック
アズライトはクリソコラ同様、銅鉱床にマラカイトなどの他の鉱物を伴って産出します。マラカイトと混じり合って産出されることも多く、アズロマラカイトと呼ばれます。結晶は塊状のものから柱状のものまで様々な形で産出します。
ラピスラズリやソーダライトと同じく、古くから青い石は崇められて来ました。祈祷や予言などシャーマニックな石として特権階級に利用されて来た石でもあります。ラピスラズリ同様、青色の顔料としても貴重で、目や胆嚢の病気の治療にも用いられたそうです。アズライトは群青、マラカイトは青緑色の岩絵の具の材料としての歴史があります。
中国安徽省は上海の西にある内陸エリアで、隣に南京があります。この地域は緑と水資源が豊富なエリアで海抜も低く恐らく古代は海に近かったエリアでしょう。アズロマラカイトを見ていると海のイメージがとてもよく浮かぶので、海の近くで採れる石なのではないかと想像してしまいます。こちらの原石はラピスラズリのようなウルトラブルーもかなり入っており、アズライトだけだと暗くなりがちな濃紺ですが、ウルトラブルーによって蛍光色を持つ鮮やかな原石になっています。
様々な青色を見せる海の色のように海底のシーンを連想させるイメージ豊かな原石。また原産地の安徽省のようにゴリゴリとした岩肌のような表面と森のような緑色のコンビネーションは、水資源の豊かな陸地のイメージももたらすため、まさに地球そのものを凝縮したようで、地球意識とシンクロさせるのに最適かもしれません。