ソノラはアメリカとの国境にあるメキシコのソノラ州
ソノラサンライズという鮮やかなクリソコラとキュープライトの石が産出されます。
こちらはピンクのソノラデンドライト
さくら色のようなピンクと、エンジ色のデンドライトがとってもユニークです。
こちらはまるで桜の枝のように見える石ですね。
デンドライトが入るとは何かの風景や樹木のように見えるランドスケープストーンが生まれます。
最近こちらはジャスパーではなくライオライト(流紋岩)と現地由来の情報で判明致しました。
石の由来はソノラですが、こちらの石の原産地が実際にソノラかどうかははっきりしません。
このタイプの石はソノラとして流通しています。
滑らかに研磨されカットされています。
鉱物名____Sonora Dendrite Rhyolite(流紋岩)
サイズ____32×21x5mm
重さ_____27.5cts./5.5g
石の処理___天然無処理
原産地____メキシコ
クリソコラやジャスパーなどに産地名のあるメキシコのソノラ州。アメリカとの国境に位置する州です。メキシコは鉱物資源が豊富な国で、琥珀やカンテラオパールなどたくさんの垂涎ものの天然石が採れます。赤や黄色など暖色系のエネルギッシュな石が多く、この地のパワフルな大地の力を連想させるものです。
ピンクやグレーなどパステル色のソノラデンドライトですが、デンドライトによって山や乾いた大地など地上の景色を想起させるような石になっています。
ライオライト(流紋岩)は火山岩の一種で、黒曜石(黒曜岩)も特殊な流紋岩の一種だそうです。英名は「溶岩の流れで出来た石」という意味だそうです。「流紋」という名前のごとく、二重円の紋様が入った石で、バードアイジャスパーともよく似ています。ソノラデンドライトには流紋模様が見えませんが、現地ではライオライトであるとのことです。
メキシコ産の石で、カンテラオパールやファイヤーアゲートのような宝飾品とは違いますのであまり馴染みがないかもしれませんが、デンドライトが入った模様が面白くカットによって様々な景色に見えるため、一定の人気があるようです。またアーシーな色合いも個性的で、このトーンの石を見れば一目でソノラだとわかるほどです。ジャスパーにもよく似た感じの石ですが、ライオライトだそう。ジャスパーよりも軽めなのは、黒曜石などと同じ溶岩由来の火山岩だからでしょうか。黒曜石と同じく、かなり軽い石です。負担にならないのでアクセサリーには最適だと思います。
桃色のライオライトにデンドライトが描く模様はこの石の乾いた質感と相まって、メキシコの乾いた大地を思わせます。デンドライトの絵と色はまるで桜のように見える景色ですが、やはりメキシコの西部劇のような灌木や巨大なサボテンの光景も思い出させます。
石の楽しみ方、いろいろありますが、石が描き出すイメージも石のメッセージの一つ。そこに面白さを見出すのも石と通じ合っているような気持ちになりますね。カルシウムや鉄分など身体を持つ私たちを構成している成分も鉱物の成分の一つであり、同じ成分を共有するなら響き合うこともあるのではと思います。