クリソコラの鉱物標本です。
鮮やかなブルーと精緻な結晶が美しいクリソコラ
モコモコエリアとチクチクエリアの二つの結晶スタイルが観察出来ます、
モコモコの結晶はクリソコラに見られますが、チクチクタイプは珍しいかもしれません。
鉱物名は不明ですが、何かしらの鉱物の置換後のクリソコラ、仮晶とのことです。
チクチクした部分が置換後のクリソコラなのかもしれません。
まるで花が咲いたようなクリソコラ。
コレクター向けのアイテムになります。
再撮影して再掲載しました。
Chrysocolla(珪孔雀石)
36x17x16mm
4.5g
Luputo Mine, Katanga, Congo
クリソコラは銅鉱床にマラカイトなどの他の鉱物を伴って産出される混合鉱物です。硬度が低いため、ターコイズのような強化処理が施されますが、クォーツが入ったものはその必要がないため、品質のグレードがアップします。特に宝石質の美しさを持つものはジェムシリカと呼ばれ高く評価されています。
クリソコラの名前の由来は、ギリシャ語で「金を繋ぐ石」という意味です。その名の通り、繁栄、幸運、仕事の成功を象徴する石とも言われます。これまでターコイズが担っていた役割の一部が、クリソコラに移って来ているとも言われています。
研磨されたものはターコイズとよく比較されますが、原石となるとクリソコラの結晶のバリエーションの豊かさや色の鮮やかさでポテンシャルの高さを伺わせます。鮮やかな蛍光ブルーが清々しく、造形の複雑さも見どころです。クリソコラは「金を繋ぐ石」という言い伝えがありますが、ゴールドに限らず様々な鉱物を繋ぐ縁の下の力持ちのような役目があるかもしれません。こちらの鉱物も置換後のクリソコラで、茶色いのは銅鉱床で産出するクリソコラの銅成分かもしれません。モリブデンのような金属を置換したクリソコラもあります。「金を繋ぐ」というのは主に金属を置換したり繋ぐ性質のことを表しているのかもしれません。