雲母の結晶が幾重にも地層のように積み重なったレピドライトの原石です。
魚の鱗のような一枚一枚薄い結晶が積み重なっています。
表面はシルバーの雲母の膜に覆われている感じ。
そのため光に反射すると色が見えなくなりますが、レピドライトの紫はその中にしっかりと入っています。
鱗のような結晶、六角形の結晶の形がビジュアル的にとても面白く、、、
断崖絶壁や棚田などの自然の風景を眺めているような、原石なのに風景石のようです。
雲母なので硬度は高くなく衝撃には弱いですが、とても硬く重いのでもろいわけではありません。
紫色の石が持つ独特の存在感があります。
Lepidorite(リチア雲母)
69x68×44mm
238g
マダガスカル産
雲母の一種で、花崗岩などと一緒に産出されます。含有するリチウムによって、ピンクや紫、白や灰色の石があります。原石は板状に薄く剥離するのが特徴です。レピドライトのルースも、カイヤナイトなどと同じ一定の方向にヒビが入りやすい劈開性がある石の一つです。
古来より「変革の石」と呼ばれ、そのような時期に身に着けていると大きな抵抗もなくすんなりと変わることができると言われています。心臓に作用し、筋肉の増強や安眠をもたらすとされています。
ルースはよく慣れ親しんでいたレピドライトですが、原石もとても面白い形をしています。レピドライトは雲母の一種ですので、母岩として他の鉱物と共生していることがよくあります。また水晶などにも付着しているのも見られます。メジャーな石ですが原石は結晶構造がとてもわかりやすく独特の形状を持っています。別名鱗雲母と呼ばれるレピドライト。六角板状の結晶を持ちますが非常に珍しく、多くは鱗片状や粒状などに収まるそうです。
見かけと違ってレピドライトの石の言い伝えは中々強いものがあり、自分自身を刷新する時に欲しくなる石のようです。春はまさにそのタイミングでもあり、誰でも新しい一年に対して心を入れ替えたり抱負を持つことにふさわしい時期だと思います。レピドライトはそのような時に自然と欲しくなる、現れる石かもしれません。