ベルベットのような光沢を持つことから、ベルベットマラカイトと呼ばれるマラカイトの結晶原石です。
まさかマラカイトの原石がこんなに美しいとは、、、私が知っているマラカイトとは違う!
そんな衝撃に撃たれて購入した原石です。
まるでベルベットやベロア生地のような美しい光沢と輝く深緑色のグリーン。
色も結晶の完成度も素晴らしく、ギラギラと反射するシャトヤンシーは宝石のように輝かしいです。
質感もソフトでしっとりとして重みもあります。
滑らかな輝きと気品のある石ですが、意外と親しみやすい所も。
よく中央から広がるマラカイトの円形の結晶が残っています。
鉱物は微量でも毒性のあるものが少なくありません。
鑑賞するには何の問題もありませんが、触った手で舐めたりお取扱いにはご注意。
こちらは私が直にチェックしてセレクトしたものです。
形状、色味、シャトヤンシーなど厳選したものをご紹介しています。
Malachite(孔雀石)
50x35x23mm
19.1g
コンゴ産
・クリックポスト他
孔雀の羽根にその模様が似ていることから和名で「孔雀石」と呼ばれるマラカイト。ルースのデザインも強烈ですが、鉱物はもっと毒々しく、ブドウの房のような塊の結晶や大輪の弧を描くような結晶が見られます。鮮やかな色彩を持つため顔料(岩絵具)に古くから利用されています。水や汗に弱いため、水浄化は適しません。
古代エジプトではクレオパトラがマラカイトの粉末をアイシャドーに使っていたとか。クレオパトラのあの濃いアイシャドーはマラカイトのグリーンだったのですね。化粧の意味だけでなく、目の周りにマラカイトを付けることで洞察力を養うという意味もあったそうです。
天眼石のようなぐるぐるとした眼のような模様を持つマラカイトは同じく魔除け効果があるとされる石で、持ち主のマイナスエネルギーを吸収する力が強く、それによって魔除け効果を果たすのでしょう。「毒を持って毒を制す」を地で行く石なのだと思います。
一説によると毒素のあるマラカイトを使った化粧がクレオパトラの死の原因だったと言われます。クレオパトラはマラカイトといいお気に入りのエメラルドといい、グリーンが大好きだったようですが、最後蛇に噛まれて亡くなったという伝説も蛇が緑色をしていることを考えると、マラカイトが蛇になったことを表していたりして?
マラカイトを眺めていると妖艶なクレオパトラが思い浮かぶのですが、この石がクレオパトラの伝説と結び付けられるのは、この石の女性的な力を物語っているのかもしれません。原石のベルベットマラカイトを見ていると、素晴らしい光沢と気品に高貴な女性が夢中になったのもわかります。