虹色のイリデッセンスが火の玉のように輝くファイヤーアゲートのご紹介です。
光に反射して浮かび上がる景色は細胞膜に覆われた生命の輝きのようでもあり
どこか未知の生き物のようにも見えるのは天然石ならではの光景と言えるでしょう。
レアな石のため小さくカットされるファイヤーアゲート
10カラット前後ある貴重な一品です。
こちらはアゲートのサークル状の結晶が大きく表れた一品
虹のサークルのラインがクリアで輝きも鮮明です。
まるで気球のようにカラフルな楽しい雰囲気のあるファイヤーアゲート
どこか空から見た地上の風景のような、地層のようにも見えたり
様々なシンボルを連想させ、豊かなイマジネーションを刺激してくれます。
FIRE AGATE(瑪瑙)
22x20x4mm
12.3cts.
メキシコ産
アゲートはカルセドニーと兄弟のような鉱物で、岩石や砂礫の間の沈殿物から形成されます。フォッシル・シェルのような貝化石は貝の成分が他の成分と融合してアゲートを形成するように、アゲートは微生物などの媒介や他の成分の置換によって結晶化された鉱物でもあります。アゲートの強い守護力はさまざまな要素の融合や協力によって生まれて形成される鉱物だからからかもしれません。
アゲートやカルセドニーは、もこもこと球状に結晶するものがあり、ファイヤーアゲートもその一つ。ファイヤーアゲートが特別なのはその塊状の結晶の中に虹色のイリデッセンスが現れる所です。高品質なものは手に入りにくく、近年ますます貴重な石になっております。
ファイヤーアゲートの内部のイリデッセンスは、リモナイト(褐鉄鉱)のインクルージョンと言われています。モコモコした小さな玉髄がリモナイトに覆われ、さらに玉髄に覆われているため原石は不透明ですが、コーティングされている玉髄をリモナイトが見えるまで研磨することで透明な表皮の下で光の反射を受けたファイヤーアゲートの独特の輝きを見ることが出来ます。火山帯のあるメキシコが産地です。
カンテラやファイヤーアゲートなど独特のどこか呪術的な妖しい魅力を放つ鉱物が産出されるメキシコ。アステカ文明が栄えた古代文明の発祥の地でもあり、現代でも血の気が多い土地であるため、まるで古代の因縁をそのまま引きずっているような、それとも石がそのような因縁を呼び起こしているのでしょうか。石が土地を作っているのですから、そこで生まれる文化や文明、国や国民性などもすべて影響を受けると思います。
褐色の黒人の皮膚のような黒光りするアゲートに細胞分裂を起こしているかのように内部から激しく虹色に輝くイリデッセンスは、石の暗さの中でこそ強く美しく灯のように輝きます。この炎はとても激しいもので、もともとアゲートの持つ強固な自我にたくさんの炎が入っているのですがら、ファイヤーアゲートはとてもエネルギッシュでパワフルな石だと思います。
特に明けない夜を待つような暗さの中にいる人、挫折や困難に打ちひしがれて負けそうになっている人を駆り立たせ奮起させる力もあるほどです。牡羊座が象徴する火星のような石ですが、カラッとした明るさはなく、もっと巨大なエネルギーを表しているようなので、火星の上位版であるさそり座の冥王星の方がお似合いかもしれません。冥王星は破壊と再生の星なので、闇夜をぶち壊すようなとてつもない威力もあり、本人も暗闇の中に真実を見つけるような洞察力を身に着ける感じです。環太平洋造山帯にあるメキシコは火の国。まるで火山活動のような自分自身や現状を打開する破壊的なパワーを感じます。