とっても貴重なブルーの色味を持つカンテラオパールです。
透明感のあるブルーは澄んだ水の中のようです
オパール部分だけを切り出したような贅沢なカボション
サイドからもイリデッセンスが漏れてルース全体を覆うように色とりどり光が現れます。
イリデッセンスもとても強くオパール全体に現れる嬉しいルース
青、緑、赤、オレンジとほぼすべての虹色がダイナミックに確認できます。
オパールファンにオススメの一品。
研磨も問題がなく、表面に見える白い線は内部の結晶の反射です。
サイドからもイリデッセンスが見えるようカットされています。
オパールはとても軽いので母岩が多い方が重くなります。
こちらは母岩が少なくほぼオパールなので大きさに対して軽くなっています。
6カラットでもオパール部分はとても大きいです。
FIRE OPAL, CANTERA OPAL(オパール)
16x11x5mm
6cts.
メキシコ産
カンテラオパールは母岩付きファイヤーオパールのことで、メキシコ産が主産地です。ファイヤーオパールは黄色や緑、オレンジや赤色などカラフルな蛍光色の遊色を放ちます。メキシコ高地の火山地帯で発掘され、ライオライト(流紋岩)の空洞や裂け目に生成されます。カンテラオパールはその母岩ごと切り取られ卵型に研磨されたもの。赤色のオパールは必ずしも遊色を放つものばかりでなく、そのためカラフルな遊色を持つカンテラオパールはとても人気が高いです。
原産地のメキシコではファイアーオパールがナショナル・ストーン(国石)に指定されており、メキシコを代表する天然石となっています。
カンテラオパールのカンテラ(cantera)はスペイン語のメキシコでは「母岩」を意味するため、私たちがカンテラからイメージするランプやランタンの意味があるかどうか定かではありませんが、灯りのようなファイヤーオパールが入ったエッグ状のカンテラオパールは、いかにも炎が灯ったカンテラのようで、つくづくぴったりな名前だなと思います。
また横にするとサードアイのような目の形にも見える面白さ。サードアイは脳内にある松果体という器官を描いたエジプトのホルスの目のことでもあり、すべてを見通す目という意味があります。メキシコ産に関わらずエジプトのようなオカルティックな古代文明のサインを連想させる所があります。メキシコにもマヤ文明がありますが、カンテラオパールが多くの人を惹きつけて止まないのは、その怪しい光とビジュアルが私たちの内に眠る古代への幻想を刺激するからかもしれません。