透明度の高い良質な水晶が採れるヒマラヤ産の水晶
クローライトの成分もファントムになってクリアな水晶の中ではっきりと見えます。
そして赤い鉄分?レピドクロサイトのような赤い成分もはっきりとインクルージョンしています。
クラスター表面には新たな水晶が成長しておりバーナクルになっています。
母体のエネルギーが強い水晶の証とも言われるバーナクル
まるでコショウが降りかかったような黒い粒粒もこの水晶クラスターに引き付けられたようで
鉱物の成長過程の一端を見る気分。
上から見ると水晶ポイントが渦を巻くように左回りに回転して生えているのがわかります。
このクラスター自体が一つの磁場を持っているかのような
ガーデンクォーツのクラスターが最近のお気に入りなのですが
クラスターはこのように左回りに回転しているものが他にもあります。
ヒマラヤ水晶の強い力がはっきりとクラスターの形にも表れていると思います。
Garden Quartz, Lodolite cluster(庭園水晶、ロードライト)
88x84x41mm
193g
Parvati Valley, ヒマチャルプラデッシュ州(インド)
ガーデンクォーツは主にクロライト(緑泥石)を含むクォーツ(水晶)です。流通名で海外ではLodolite(ロードライト)とも呼ばれます。「lodo」はスペイン語で「泥」を意味することに由来すると言われます。この名の通り、ほとんどのガーデンクォーツのインクルージョンはクロライトの鈍い色をしたものが多く、それが庭園の風景のように見えることから「庭園水晶」「庭水晶」と呼ばれるようになりました。ルチルやレムリアンシードなど個性的なクォーツを産出するブラジルやタイやミャンマーでも良質なガーデンクォーツが産出されています。クリアで良質な水晶が採れる聖地ヒマラヤでもガーデンクォーツが産出します。
霊的パワーと強め、ヒーリング能力を高めると言われています。ルチルと同様、インクルージョンが多いほど価値が高くなります。
ガーデンクォーツの中には水晶の透明度と屈折度が高くまるで水中のように内部が歪んで見えるものを「シャーマニックドリームクリスタル」と呼ばれています。ガーデンクォーツの不思議な魅力は人の霊的な部分にも働きかけるものがあるのかもしれません。
パルバティ渓谷はヒンズー教やシーク教の聖地があるマニカランがあるヒマラヤ山脈の南に位置する渓谷です。聖地でもあり温泉地でもあるマニカランはヒマラヤ水晶の産地でもあります。聖地がある場所というのは土地のエネルギーが高い場所で良質な水晶が採れるのも納得です。
同じクリアな水晶でもブラジル産と比べてどこか陰の気が強く感じるヒマラヤ水晶。チベット産のターコイズもですが、アメリカ大陸と比べてこの地域の石は湿気や陰の気を感じるのは私だけでしょうか。カラっと晴れたようなクリアさではなく、水分たっぷりの潤いのあるクリアさ。ヒマラヤ水晶は冷えた水のように鋭利さもありますが、インクルージョンたっぷりなガーデンクォーツはそこに少し血を通わせたような温かみがあり緩和されるので、ヒマラヤ水晶のイニシエーションにちょうどいい気がします。
緑と赤のインクルージョンは共に血液を表す色。回転するクラスターの形状は産地ヒマラヤの磁場の強さを物語っているようです。またバーナクルも発生しており、ポイントへの付着も多く、多くの成分が引きつけられているのがわかります。このクラスターの力強さ、まるで生き物のような躍動感がクラスター自体に表れています。とてもにぎやかで石の生命力みたいなものを強く感じる逸品です。