ハーキマーダイヤモンドそっくりなダブルポイントの水晶
オイル(石油・タール)が内包されています。
柱面にはレコードキーパーやトライゴーニックのような印も見えます。
極小の子水晶もくっついており、虹も見られます。
クリアな透明度と黒いオイルのモノクロのコントラスト
水晶の輝きをより一層クールに魅せています。
石油部分は紫外線のブラックライトで蛍光するとのことで、照射してみましたがいかがでしょう?
ミニサイズなのでリングやペンダントなどあらゆるアクセサリーに最適です。
まるで古代の叡智を秘めたような、ダイヤ型のユニークなオイル・イン・クォーツです。
Oil in Quartz(タール入り水晶)
21x15x11mm
19.5cts./3.9g
パキスタン産
クォーツには様々な成分が入っているものが発見されています。水入り水晶はオイル入り水晶など鉱物以外の成分が入った水晶も近年は貴重な水晶として人気があります。オイル入り水晶は黒いタールのものから黄色い成分のものまで水晶の中で発見されていますが、なぜか両錐水晶に入っていることが多いようです。水晶の生成過程に何か関係があるのかもしれません。オイル部分が紫外線で蛍光し、クォーツの透明度も高いです。パキスタン産のものがほとんどです。
こちらは去年の始めに入荷し、最後の3点になります。まだクォーツの形態に対する理解が今ほどなかった頃。いろいろ学ぶとこんな小さな水晶にもきっちりいろいろな成長過程が刻まれていて見るのも感慨深いです。パキスタン産のオイル・イン・クォーツは透明度も高く輝きも強いのですが、ダブルポイントでファセットや柱面に印が残っていたり、エレスチャル化していたり、水晶の形成過程が残っているのも面白いです。
エレスチャルは水晶の成分である珪素が多いために出来る現象らしいです。鏡面のようにきれいに完成された水晶も美しいですが、成長過程が残っている水晶もとてもダイナミックで様々なことを教えてくれます。タールのようなインクルージョンが入っているのに透明感も輝きも強いのは、ひとえに水晶の珪素の威力の方が強かったということでしょうか?いろいろな想像が膨らみます。