こちらはアンモナイトの変わり種
アンモナイトのディスク。加工品です。
小さなアンモナイトをたくさん集めて樹脂で固めてスライスしたものと思われます。
表面はわずかに化石の窪みがありますがきれいに研磨されており
裏面はプラスチックのようにカチカチ
産地の情報はありませんが、アンモナイトが豊富に採れるマダガスカル産だと思います。
アンモナイトの円形とよく似あったディスク型
ぐるぐる回る円環のアンモナイトの形状とよくマッチしていて
涅槃図のようなイメージを喚起させます。
スライスされているのでアンモナイト内部の結晶が見えたり。
円形の形が残ったアンモナイトの間には、アンモナイトの欠片もたくさん入っています。
ステンドグラスのようなモザイク状が美しい。
多種多様なアンモナイトをたくさん絵画のように鑑賞出来ます^^
オレンジ色のイリデッセンスが見える箇所がありますので探してみてください。
アンモナイトは軸の目から回転するように広がった形をしています。
それはそのまま軸を自分の中心に持ち、そこから自分の世界を広げていくイメージをもたらしてくれます。
また化石ですので地中や古代との繋がりが強く、グラウンディングにも最適です。
Ammonite fossil
89x87x7mm
78.4g
Madagascar, Made in Chaina
アンモナイトはオウムガイ類の化石で、古生代シルル紀またはデボン期に生息していた生物です。長く地球上に生息していましたが恐竜と共に姿を消しましたがオウムガイは巻貝として生き残っています。オウムガイとよく似たアンモナイトですが、頭足類に属し、殻の中から足が出ています。このため、アンモナイトは貝ではなくタコやイカと同じ頭足類の生物でもあるのです。生息数が多かったのと固い甲殻のため地中で劣化しにくく、出土数がとても多い化石です。
化石化して微生物の侵食や置換により、虹色の遊色が生れたものや螺旋や甲殻の形状ををそのまま残して化石化したものまで、大きさもタイプも実にバラエティに富んでいます。遊色部分を宝石化したものはアンモライトと呼ばれ、高値で取引されています。
アンモナイトが生息していたデボン紀やカンブリア紀の海には、現在のあらゆる生物の起源となる古生物の時代です。『崖の上のポニョ』には「まるでデボン紀の海のようだ」という台詞が出て来ます。アンモナイトには現在の地球上の多くの生物の原初の記憶が宿っているかもしれません。アンモナイトには時空を超えて想像力を掻き立てる何かがあるようです。
アンモナイトの螺旋の形状は遺伝子が二重らせんを描いているように、あらゆる生物の根幹にあるイメージがそのままむき出しになったようなビジュアルです。アンモナイトがかつて地球上に大量に生息していたことと私たちのDNAがらせん状を描いていることはもしかしたら無関係ではないのかも、なんて妄想してしまいます。
悠久の時を超えて骨格だけを残して私たちの目の前に現れる生物の化石は、時間という枠組みを超えて古代地球のエネルギーを運んでくれます。化石を眺めていると不思議と気持ちが穏やかになります。天然石に負けず劣らず癒しの力があるのかもしれません。