群青色のアズライトに緑色のマラカイトが共生したアズライトマラカイト
アズロマラカイトとも呼ばれています。
アズライトもマラカイトも顔料になるほど鮮やかな色彩を持つ石。
両方とも古くより岩絵の具の顔料として利用されていた歴史を持ちます。
こちらはポリッシュされたタンブルなのですが、まるで地球のような宇宙のような景色が本当に美しく・・・
フォトジェニックずっと撮影していたくなったのは、色の鮮やかさだけでなく岩石のテクスチャも残しているからかもしれません。
こういうポリッシュもルースと同じでどこを選択し研磨するかでまったく違ったものが出来上がります。
表面はアズロマラカイトの鮮やかな色彩を、裏側は母岩のワイルドなディテールを残しているのは素晴らしいと思います。
小さなタンブルの中にギュッと詰まった色彩は芸術作品のよう。
昨年のミネショのヨーロッパの業者さんからお譲り頂いたものなので、加工は天然石の研磨で有名なドイツかもしれません。
Azurite(藍銅鉱), Malachite(孔雀石)
36x27x18mm
25.4g
Nazca, Peru
アズライトはクリソコラ同様、銅鉱床にマラカイトなどの他の鉱物を伴って産出します。マラカイトと混じり合って産出されることも多く、アズロマラカイトと呼ばれます。結晶は塊状のものから柱状のものまで様々な形で産出します。
ラピスラズリやソーダライトと同じく、古くから青い石は崇められて来ました。祈祷や予言などシャーマニックな石として特権階級に利用されて来た石でもあります。ラピスラズリ同様、青色の顔料としても貴重で、目や胆嚢の病気の治療にも用いられたそうです。アズライトは群青、マラカイトは青緑色の岩絵の具の材料としての歴史があります。
ラピスラズリのようなアズライトのブルーはまるでラピュタの飛行石のような青さ。原産地はナスカの地上絵で有名なペルーのナスカ。ナスカの地上絵は遥か上の上空から眺めるのに適した絵なのだとか。紀元前に生まれたナスカ文化の遺産ですが、宇宙船などが飛来していたのでしょうか?それともラピュタのような空中都市?様々な伝承や芸術作品で言及される空に浮かぶ巨大な島の存在。それらはレムリアの時代の記憶とも言われています。もしかしたら、ナスカ上空を飛んでいたのかもしれません。隣のブラジルではレムリアンシードが発見されていますしね。
そういえば、こちらの石も何だか島みたいな形をしているなと思いました。底の部分は岩石で、上に青や緑の自然が広がる。偶然ですが、ラピュタの世界観に近いイメージのある石だと思いました。
太平洋の青さとアマゾンの緑を持つアズロマラカイト。ペルーは太平洋に面しアマゾンに隣接する国です。こちらのアズロマラカイトのコントラストを見ていると、すごくペルーっぽいというか、山の民の鮮やかでトラディショナルな民族衣装を思わせます。