オーストラリアの北西部にある西オーストラリア州で採れるマラマンバ・タイガーアイです。
ここのピルバラ地区は、世界最古のストロマトライトが採れる地域です。
マラマンバは世界最大の工業用採掘地帯でもあるこのエリアのマラマンバ鉄鉱層に由来します。
ストロマトライトはバクテリアの化石で酸素を作った太古の菌類の化石です。
とっても古い地層から出たタイガーアイなんですね。
こちらはマラマンバの特徴でもある赤い成分が入っています。
通常タイガーアイの赤は加熱して引き出すものなので、自然の赤色はレア。
またご覧の通りシャトヤンシーが全面に出るタイプです。
シャトヤンシーが出るものは表面がガラス質っぽくなりがちですが、こちらはものすごくメタリック。
ルース周縁も研磨によって鋭利になっています。
特別な産地の特別な石なので、希少だと思います。
コレクションにどうぞ。
Mara Mamba Tiger Eye(虎目石)
35x25x05mm
44.5cts./8.9g
Pilbara region in Western Australia, Australia
霊力を持つ石としてインドでは古くから親しまれていたタイガーアイ。虎目石と呼ばれるのは、何よりそのシャトヤンシーが猫の目のように石の表面に現れるからです。眼力や霊力を司る場所が第三の目と言われるように、古くから「目」は次元を超えた未知の力を表すシンボルでもあります。タイガーアイにはそんな見えない不思議なパワーや霊力を授ける石と見なされ、金運を呼ぶというのはその結果に過ぎないと思います。
もともとの発生源に石英を含んでいるので硬度が高く、まだ含有する鉄分の変化や加熱処理によってブルーからレッド、イエローと変化して行きます。タイガーアイはもともとブルーのブルータイガーアイ(ホークスアイ)の鉄分が酸化して黄色くなったものです。アイアンタイガーアイは、ヘマタイト、ジャスパー、タイガーアイが一緒になって産出されたもので、ヘマタイトの鉄分がより石をパワフルにしています。この三つの要素の恩恵を授かると言われています。
そういえば、昔オーストラリアを旅行したことがあるのですが、オーストラリアはナチュラルライフが日本よりも一般的で、天然石にもよく出会いましたし、ヘンプ編みを覚えたのもオーストラリアでした。そしてタイガーアイのリングを買ったのもオーストラリアだったなあと。細工の感じはインド産っぽかったのですが(笑)初めて購入したタイガーアイがオーストラリアだったのも何かのご縁かもしれません。
勝負運や金運など現世利益によく求められるタイガーアイですが、一周回ってというかその先にはこの石ならではの精神性もあると思います。ゴールドの輝きの持つ自己肯定感、大地のような土の色、豊かさと野生、荒々しさと無骨さ、野性の勘のような霊感を強化してくれる石なのではないかと思います。秋の実りの色でもありますし、大地の恵みのような豊穣さがあります。虎目石と言われるように、虎には鬼のような魔物や魔獣、霊能力のシンボルのような所もあります。