ブラジル産のファントムクォーツのポイントです。
ホログラムのようにふんわりと広がりながら、きっちりとファントムの山の稜線が何重にも入っており、上に向かって伸びています。
白さが美しく、クォーツの透明感も素敵です。
ファセットはダウに研磨されています。
インクルージョンが茶色い部分は、積み重なった白いインクルージョンの影が濃くなったものです。
山のようなインクルージョンに輪をかけたような白いファントムの幻影
山だけのファントムにさらに幻影のようなファントムは中々ハイクオリティだと思います。
1mm成長するのに数年から数十年、いろんな説がある水晶の成長速度
まるで年輪のようなファントムはその時間の経過を示してくれているようです。
Phantome/Ghost Quartz Crystal
29x11x11mm
6.8g
ブラジル産
水晶が成長していく過程で、地殻変動などの外的要因で一時的に成長が止まり、その上に粒子のような石英やクローライト、ヘマタイト、気泡や水などが付着し、再度成長を始めたためクリアな水晶の内部で成長途中の面影が残っているのがファントムクォーツです。ゴーストクォーツとも呼ばれます。どちらも水晶の中で幻影が浮かび上がっているように見えることから名づけられました。
一度止まったものが再び成長を始める、またその過程が記録され見ることが出来るため、スピリチュアル的な意味を与えられることが多いクォーツです。
ファントムクォーツは、ファントム部分が成長が止まった時に積もったインクルージョンで構成されています。成長過程で進んだり止まったりしているため、途中で水泡や気泡などもともとインクルージョンが多い水晶のようです。
霞みがかったファントムはまさに幻影そのもの。立体的なポイントによって側面にファントムが反映されるため、まるでホログラムのように大きく広がって見えます。
ファントム入りの水晶は、一度止まった水晶がまた成長を始める様子が記録されており、「再挑戦」や「停滞した状況を克服する」など頼もしいメッセージを見る人もいますが、積み重なったファントムを見ていると、「継続」や「長い時間をかけて一つ一つ築き上げる」「積み重ねる」といったメッセージ性を感じます。
また、ファントムになる水晶は透明度が高い気がします。結晶がきれいなので、インクルージョンも整列したように結晶構造に沿うのかもしれません。ファントムがきれいな石は、石自体のクオリティも高い印象です。
ファントムの層は角度によって見えたり見えなかったりしますが、山の上に広がるようにいくつもの層が積み重なっています。このいくつもの層は、人の意識の多次元を表しているかもしれません。ホログラムは3次元だけでなく2.5次元もあり、多次元による映像の世界。クォーツの中のファントムも疑似多次元の世界であり、いくつにも重なったファントムは私たちの内面や意識世界にも多次元の空間があることを示唆しているように思います。