透明度の高い良質な水晶が採れるヒマラヤ産の水晶
ミドルサイズのセルフヒールド水晶です。
まるで美術品のような輝きと気品。
ポイントの裏面の欠けた部分が再結晶化されており、鏡のように透明で平らな表からその結晶を見ると、まるで荘厳なシャンデリアのような光景が現れます。
柱面はカテドラル形成しており、ヒマラヤ水晶らしい浅いレッジに大きなカテドラル面です、
ポイントの反対側も細くなってますので、ダブルターミネーションのカテドラルだったのかもしれません。
また、柱面の根元付近には大きなキーがパックリと入っており、そこにトライゴニックも現れています。
裏面のセルフヒールドと繋がっているので、裏面はクラスターのポイントによる欠損のヒールドなのでしょう。
裏面のヒールド部分にもトライゴニックがあります。
画像には写しきれなかったのですが、サーモメータのような虹も入っています。
語りつくせぬ程メタフィジカルな要素にあふれたヒマラヤ水晶。
ポイント先端もきれいで、とても手のひらに収まりのいい形とサイズのヒーリングクリスタルです。
Clear Quartz, Rock Crystal(水晶、クリスタル)
98x43x53mm
223g
Tipling/Ganesh himal, Nepal
インド亜大陸がユーラシア大陸にドッキングして生まれたヒマラヤ山脈。その激しい造山活動によって生まれたのがヒマラヤ水晶です。地中の亀裂(ベイン)に染み込んだ石英から生まれる水晶は、小さなポケットが多く、一度にたくさん採れません。ヒマラヤ水晶は様々な形をした個性的な水晶が多いのですが、違うベインからは異なる形の水晶が発掘されるためだとか。そのため、バラエティに富んでいてユニークな形が多いのでしょう。
透明度の高い水晶だけでなく、クローライトを含んだガーデンクォーツや酸化鉄を含んだピンククォーツも発掘されています。ボルテックス(渦)を巻いているクラスターなど珍しいクラスターもあります。
産地のガネーシュヒマールは、近郊の産地も含み、透明なクォーツはネパールのTipling、クローライトが入ったものはLapaなどネパール産で、ピンククォーツはインドのパールヴァティ渓谷のマニラカンやマニハール産だそうです。
カテドラルからのセルフヒールド、もしくはセルフヒールドからのカテドラルがとても魅力的なヒマラヤ水晶。セルフヒールドは、石の持つヒーリングの力が最も表れた部分です。欠損部分に起こるためポイントとしての完成度は落ちるかもしれませんが、再結晶しようとする意思のある石ですので(シャレではなくて・笑)、ヒーリングクリスタルとして一般的な水晶よりもスピリチュアルなエネルギーが強い石だと思います。これは自由自在な形を持つモンドクォーツにも見られます。
石自身が医師として(シャレではなくて)自らを癒そうとする力が、そのまま私たちの癒しの助けになるのでしょう。こういう石は不思議とヒーリングツールにぴったりなサイズや形で現れ、まるで看護婦のように寄り添ってくれます。とても女性的なのは、ヒマラヤ水晶自体がしっとりとしたフェミニンな性質があり、水のように癒しの力が強いのもありますが、傷ついたものを癒そうとする生粋のヒーラーとしてのセルフヒールド水晶の性質も大きいのではないかと思います。
また、柱面から覗くように反対側のセルフヒールドの結晶の輝きを見るのも、マニアックな水晶の楽しみ方。ヒーリングだけでなく、彫刻のような美しさです。