ドイツ産の巻貝(アンモナイト)の化石です。
ドイツやハンガリーなど東欧は、アンモナイトや貝化石などの産地でもあります。
この辺りは現在の大陸の形になるまで、海だった時代があったのですね。
二つの巻貝が縦と横にくっ付いています。
乾いた土のような色がアンティーク。
一つのアンモナイトの中心はキラキラとドゥルージーになってクォーツ化しています。
化石のコレクションとしてだけでなく、インテリアやヒーリングアイテムにも。
海の時代を思い出すような懐かしさを感じます。
Perisphinctes(アンモナイト) ジュラ紀
32x30x33mm
23g
Bischberg, Bayern, Germany
フォッシルシェルは、化石化した貝で、貝化石、風化貝とも呼ばれています。
貝類の化石といえば古代生物のアンモナイトが有名ですが、海の古代生物が一億年もの時を経て様々な化石となって昔海だった陸地の地層から発見されています。地殻変動により海底だった場所が地上に剥き出しになった土地や、崖や斜面から現れたりします。砂漠地帯のモロッコや、アメリカのユタ州、鉱物資源の発掘が盛んなマダガスカルなどが多く流通しています。主に地表がむき出しになってる砂漠地帯です。
フォッシル・シェルは、うっとりするようなビジュアルだけで十分に魅力的ですが、化石化した貝にはリアルな海の記憶と、化石となった地中の陸の記憶が詰まっているように見えます。深い海の記憶と深い土の記憶を有しているフォッシルシェルには抗いがたい魅力があります。
星の数ほど貝にはいろんな種類がありますが、主にらせん状に渦を巻いている巻貝と、二つの貝殻が合わさった二枚貝があると思います。なぜ貝にこの二つのまったく異なる形態があるのか不思議です。二枚貝は広げると子宮のようにも見えますし、乳房のようにも見えなくはありません。ヴィーナスのイメージとして二枚貝の貝殻で胸や陰部を隠していたりしますね。器のように広がる二枚貝に対して、巻貝は縦に伸びて行く形状。二つの貝の形はそのまま雌雄を表しているようにも見えなくもないです。
アンモナイトのような貝化石は、グラウンディングに最適です。古生物たちは人類誕生前の地球の記憶を持つ生き物たち。そして人類のようにかつて地球の主役の生物でもありました。どこかシンパシーを感じるのはそのような共通点があるからかもしれません。
グラウンディングというと、「地に足を着ける」イメージですが、実際は地中深くに杭を刺す程深いものです。なぜなら宇宙と交信するような塔やタワー、アンテナが地中深くに基盤を持ちしっかりと地球と宇宙の電波を媒介すうように、私たちも地中深くに自分自身の根を下ろすことで、しっかりと宇宙と地球の媒介者として、触媒として役目を果たすと思うのです。でなければ、宇宙の大きなエネルギーの前にグラグラと倒れてしまいます。