透明度の高い良質な水晶が採れるヒマラヤ産の水晶
こちらはクリアなポイント水晶です。
裏面がカテドラルに分岐されている一方、何か大きな力が加わったような半円状の跡が数か所あり、それによって削れた部分がとてもダイナミックな輝きを与えています。
正面やサイドの柱面はデジタルな条線が滑らかで艶やかな輝きと共に現れていますが
反対側はカテドラルやインクルージョンによるグリフのような複雑な光景が見られ
とても趣のある石だと思います。
只者ではない石なのは、ほぼすべてのファセットに現れているたくさんのレコードキーパー。
まるで森や林のような連なりです。
虹も見えます。
とっても艶やかでで照り照りのガネーシュヒマール。
形もきれいです。
Clear Quartz, Rock Crystal(水晶)
58x21x21mm
29g
Tipling/Ganesh himal, Nepal
インド亜大陸がユーラシア大陸にドッキングして生まれたヒマラヤ山脈。その激しい造山活動によって生まれたのがヒマラヤ水晶です。地中の亀裂(ベイン)に染み込んだ石英から生まれる水晶は、小さなポケットが多く、一度にたくさん採れません。ヒマラヤ水晶は様々な形をした個性的な水晶が多いのですが、違うベインからは異なる形の水晶が発掘されるためだとか。そのため、バラエティに富んでいてユニークな形が多いのでしょう。
透明度の高い水晶だけでなく、クローライトを含んだガーデンクォーツや酸化鉄を含んだピンククォーツも発掘されています。ボルテックス(渦)を巻いているクラスターなど珍しいクラスターもあります。
産地のガネーシュヒマールは、近郊の産地も含み、透明なクォーツはネパールのTipling、クローライトが入ったものはLapaなどネパール産で、ピンククォーツはインドのパールヴァティ渓谷のマニラカンやマニハール産だそうです。
同じクリアな水晶でもブラジル産と比べてどこか陰の気が強く感じるヒマラヤ水晶。この地域の石は湿気や陰の気が強く、水分たっぷりの潤いのあるクリアさ。ヒマラヤ水晶が一番人気は日本、というのを聞いたことがあります。この透明度の高さは世界的に人気だと思うのですが、チベットエリアはDNAの分類で、人種的にも日本人と近い所があるので、親近感もあるかもしれませんね。そして真冬の真水のような透明感と冷たさは、持ち主にもそれなりの覚悟がいるような所があると思います。ただきれいなだけじゃない、美しいだけじゃない迫力がヒマラヤ水晶にはあり、霊的な雰囲気が強い石だと思います。
その透明度の高さ、輝きの強さに注目が集まり、小さなポケットから産出するバラエティの豊かさもあって、ブラジルほど共通点のある特徴が見られないようですが、不思議とヒマラヤ水晶にもそのような出会いが多くなって来ました。同じヒマラヤ水晶でもメタフィジ的な特徴があると、どこか独特の雰囲気があり、宇宙的な突き抜けた感じがあるのは、何かメッセージ性があるからかもしれません。
私の中では、モンドクォーツに引っ張られるような形で、ヒマラヤ水晶にも似たようなサインやグリフを発見するようになっています。また、同時に同じユーラシアの内モンゴルのシリウス系の石とのネットワークも感じています。まるで石同士が連携して意識をグレードアップさせているような、不思議な兆候です。