コレクションサイズのクォーツ・イン・クォーツ。
中のクォーツは端にある大きな六角柱と、底面いっぱいに広がったクラスターです。
ベージュ色の母岩からクォーツが生えたようで、そのため裏面のベースは茶色く
中のポイントやクラスターは表面にベージュ色のインクルージョンが付着しているようです。
内部のクラスターに合わせて小舟型にカットされています。
内部の大きなポイントが裏面で剥き出しになっており、母体のクォーツよりもとても硬く
貫入水晶のイメージが変わりました。
インナーチャイルドクォーツとも呼ばれる貫入水晶が、母体のクォーツよりも硬いのは、その一部になっているからでしょうか?
大小様々なクォーツが一本入っている貫入水晶はよくありますが、クラスターはレア。
水晶の拡大効果を使った研磨の技術で、肉眼でも確認出来るほどの大きさで見ることが出来ます。
大きな貫入がジェネレーターのようで、シルバーに輝きとても存在感があります。
インナーチャイルドの力の強さを思い出させてくれます。
裏面サイドに貫入の跡があり、ルースなのにキーが入っていて珍しいなと思います。
水晶内部で輝くクラスターのきらびやかさが神々しく見えて来ます。
Quartz in Quartz(貫入水晶)
56x28x17mm
200cts./40g
ブラジル産
貫入水晶は複数の水晶が一つのルースやポイントに入っていますので、とてもパワフルです。水晶の結晶が複数あるため、石の硬さもパワーも大きくなっていると思います。
「インナーチャイルド・クオーツ」「マニフェステーション・クォーツ」「ネガティブ・クォーツ」など呼び名や性質も違うようですが、スピリチュアルな意味が与えられているのは、水晶の中に水晶が生まれる不思議に、特別な物を感じるからかもしれません。
ガーデンクォーツの中には水晶の透明度と屈折度が高くまるで水中のように内部が歪んで見えるものを「シャーマニックドリームクリスタル」と呼ばれ霊的な働きに訴えかけると言われていますが、貫入水晶も石の中で大きく歪み、幻想的な輝きを見せてくれます。
こちらは去年の4月頃入荷したのですが、ちょうどその時パリのノートルダム寺院の火災がありました。大きな貫入が抱かれているようなこのルースが、まるでマリア様が赤子を抱えているように見え、「観音」という言葉が浮かびました。それ以来、私の中で特別な石になっていました。
しばらくして出品しようとしたのですが、二か月後に京アニの事件が起きました。たくさんの女性が炎に焼かれたのは聖母マリアに捧げられた教会であるノートルダム寺院の火災にシンクロするものがありました。そのため出すタイミングを逃してしまい、この石にどのような役割があるのかわからなくなっていました。中世の魔女裁判が火刑だったのは偶然ではないと思います。
石が入荷する時もショップに出品する時も、直感に従わざるを得ません。出したくてもその気にならなかったり、なぜか急かされるように出したり。石も一つのエネルギー体なので、その時のエネルギーに合わせて意識上に浮かび上がります。
こちらのルースは最近になって気になるようになり、そういえばと思い出したのがJAL123便の事件。大勢の人が焼かれて亡くなった事件がちょうど35年前なのですね。広島長崎のことを思い出してからこちらのルースが気になり始めたような気がします。
日本の夏は暑くて重い。お盆の季節は水難事故も多く、怪談話が流行ります。あの世とこの世の境が開かれてしまっているのでしょうか。
8月は鎮魂の季節なのだなと思います。