ウルトラブルーのネオンクリソコラ・マラカイト
こんなに蛍光色のクリソコラは初めてお目にかかりました。
こちらはマラカイトの模様がはっきりと入っているルース。
クリソコラの中でマラカイトの結晶が残っているのは、原石ではありますが、ルースになるのは珍しいと思います。
発色だけでなく、べったりとした濃厚の色味は、まるで絵具をそのまま塗りたくったよう。
色の重み、濃厚さがすごいです。
光を当ててるため、色が薄く見えますが、実際は画像よりも眩しい程の濃い色をしています。
ペルーやメキシコで発色の鮮やかなクリソコラやジェムシリカが発掘されています。
ジュエリールースと言ってもいい程の気品と色の輝き。
アゲートのような帯状のデザインも珍しいです。
原石の母岩部分は帯状になっているものが多いですが、クリソコラのルースではあまり見かけません。
充填処理されているからでしょうか。
こちらは模様がはっきりと出ていますので、クリソコラでよくある充填処理がされていないのかもしれません。
その代わり表面や裏面は艶出しできっちりとコーティングされている様子が裏面でわかります。
Chrysocolla, Malachite(珪孔雀石)
29x16x6mm
29cts./5.8g
Mexico
クリソコラは銅鉱床にマラカイトなどの他の鉱物を伴って産出される混合鉱物です。硬度が低いため、ターコイズのような強化処理が施されますが、クォーツが入ったものはその必要がないため、品質のグレードがアップします。特に宝石質の美しさを持つものはジェムシリカと呼ばれ高く評価されています。
クリソコラの名前の由来は、ギリシャ語で「金を繋ぐ石」という意味です。その名の通り、繁栄、幸運、仕事の成功を象徴する石とも言われます。これまでターコイズが担っていた役割の一部が、クリソコラに移って来ているとも言われています。
石によってはターコイズよりもとても青く蛍光色のようなクリソコラのブルー。澄んだ海のようなブルーは、私たちの意識を開放しリラックスさせる色で、あるがままを受け入れることを思い出させてくれます。日々の生活や人間が作り出した社会という囲いの中に囚われがちな私たちの意識を、より広大で確かな地球意識へと導き同調させてくれる石だと思います。
J・ドウ女史によりますと、クリソコラは大地と結びついた女性性の強い地母神のような石だそうです。鮮やかなマリンブルーが海のイメージを運んでくれますが、地母神とは驚きました。確かにターコイズに比べると女性的な感じがします。とにもかくにもクリソコラは女性性が強い石で、誰もが持っている女性性の元型(アーキテクト)を理解し受け入れるのを促すのだとか。クリソコラは私がショップを始める際に一番初めに私の元へやって来た石で、その美しさと迫力に驚かされ、ぜひ販売したいと思った石でもあります。ショップの立ち上げの際に側にいた石で、Stone marbleのベージュ色のブランドイメージが生まれたのは、もしかしたらクリソコラと共に内なる地母神とのコンタクトを始めたせいもあるかもしれません。