ブラジル産のエピドート・イン・クォーツ。
エピドートの大小の結晶がクォーツと共生しています。
巨大な結晶はクォーツの外側に、クォーツを突き抜けて成長していますが、小さい黄緑色の結晶もクォーツ内部で見られます。
何よりすごいのは、このポイントがダブルターミネーションであること。
まるでハーキマダイヤモンドのようにコロンとした両剣で、エピドートの影響で少し色がついています。
表面はシルクやサテンのようにツルツルで、とても硬質でしっかりとした質感のポイントです。
しっとりとしたきめ細かな表面の質感は、エピドートのせいだからでしょうか?
今回入荷したこちらのエピドート・イン・クォーツは、水晶がとてもメタフィジックなんです。
大きなタイムリンクがあったり両剣だったり。
タイムリンク(s面)の下に現れるx面もあります。
これはモンドクォーツやレムリアン・ルーツクォーツ、ヒマラヤ水晶などメタフィジな水晶によく現れるものです。
虹も随所に現れています。
このちょっとシルバーのような輝きは、内モンゴル産のグリーンクォーツにも見られるものです。
あちらはヘデンバーガイトの影響だと思いますが、緑色の成分によって水晶がシルバーグレーの輝きを持ち、神秘的な雰囲気を漂わせます。
Epidote in Quartz (緑簾石入り水晶)
50x38x28mm
50g
Montes Clarosm, Minas Gerais, Brazil
和名は緑簾石と呼ばれるエピドート。エピドート・グループの代表的な石で、ユナカイトもこのグループ。結晶は多色性があり、緑や黄色など様々な色に見えます。エピドートという名前の由来は、結晶が平たく広がっているため、「増加する」というギリシア語だそうです。柱状の結晶は劈開性を持ちます。
過去からの解放や固定観念からの自由など、古い縛りからのリリースを助ける力があると言われています。また、内分泌の不調を改善するのに効果的なのだそうです。
内モンゴル産のグリーンクォーツに似た色味なので、エピドートの影響でグリーンクォーツ化しているのかもしれません。グリーンというよりグレーなのですが、緑色の成分による干渉なので、茶色でもなく黒でもないシルバーの輝きは、どことなく緑色の影を思わせます。
グリーンクォーツはとても植物的で、内モンゴル産の代表みたいなクォーツです。そのようなクォーツは癒しの力が強く、こちらに多くのインスピレーションを与えてくれるメタフィジカルな石でもあります。大きなタイムリンクや両剣などシンボリックなメッセージがあり、私たちととても会話をしたがっているような雰囲気です。
入荷した時よりもどんどん虹が増え大きくなっています。まるでこちらの関心に応じて石が反応してくれているかのようです。
産地のモンテス・クラロスは、セラドカブラルの50kmほど北にあります。