ロシア産のロシアンデンドライト。
こちらは半透明のオパールに入ったデンドライト。
ロシア産じゃなくても見るタイプですが、ロシア産だったのかもしれません。
ロシア産のデンドライトはデンドライトの黒が濃いです。
マクラメにもよく似合うと思います。
デンドライトの模様が風景のように見えるデザイン。
職人さんのセンスが素晴らしいなと思います。
裏面の方がインクルージョンがよくわかり、裏面も中々趣があります。
サイドに少し緑色の研磨剤が残っていますが、アクセサリー加工で隠れてしまう部分です。
Dendrite Opal(忍石)
33x16x5mm
22cts./4.4g
Russia
デントライトは鉱物の亀裂に混入したマンガンが浸透し、樹枝状に結晶したものです。結晶化したマンガンが植物や樹木もそのものに見るのは、自然の奇跡と言わざるをえません。鉱物自体はオパールなので、石の作用はオパールに属しますが、オパールの中にも樹木の成分が化石化したものから生成されたものもあるので、デントライト・オパールは古い地球の地層に眠る樹木の成分が形になった可能性もあるかもしれないですね。
オパールといえば遊色効果のあるキラキラした宝石が有名ですが、和名は「蛋白石」といって、もともと卵の白身の様に白いことから名づけられたそうです。デントライト・オパールはまさにその由来通りの真っ白な乳白色をしています。
デントライトはギリシャ語で樹木を意味するdendronに由来します。デントライトには樹木の記憶が残っていて、樹木や森の意識と繋がりをもたらしてくれる気がします。冬の雪原に生える針葉樹林のようなデンドライトのインクルージョン。白さが美しいロマンチックなデンドライト・オパールですが、寒い雪の中でもたくましく枝を伸ばす木々の打たれ強さや力強さも感じます。明るい色が入ったオパールも、寒い中で暖を取るような郷愁を誘う懐かしさがあります。
秋の木陰のようなロシアンデンドライトは、この季節にピッタリ。枯れ葉や日が落ちた森のように見えるから不思議です。