ずっと欲しいと思っていたエリスライト。
小さな結晶が素晴らしいですが、ヒーリング用に大きめで色味が素晴らしいものがないかなと思っていたら、運よく手に入りました。
こちらはエリスライトの結晶も、キラキラしたドゥルージーの中に残っている美石です。
モロッコ産のエリスライトは母岩付きで発掘されていますが、もう少し灰色っぽいです。
こちらは青味がかっていて、母岩の色もとても美しく、エリスライトのコントラストが素晴らしいと思います。
エリスライトはコバルトの二次鉱物なので、コバルトの青の影響なのでしょうか?
ピンク色の母岩もラブリーですね。
クリスマスカラーのエリスライト。
冬の夜にぴったりな、まるで松明のような赤い輝きです。
Erythrite(コバルト華)
97x48x40mm
213g
Bou Azzer, Morocco
エリスライトはコバルト鉱の分解によって生じる二次鉱物で、コバルト華と呼ばれています。コバルト華と呼ばれるのは、エリスライトがある所にコバルトがあるからで、コバルトは工業製品の製造に欠かせない重要な鉱物であり、その資源を巡って多くのトラブルを引き起こす紛争鉱物でもあります。コバルトはリチウムイオン電池の原材料です。
エリスライトは、不調和を改善する力があると言われ、相反する性質を持つ人が持つとよいと言われているそうです。そのようなタイプの人に適応力を与えると言われています。
本当はクリスマスに合わせて早く出すつもりでしたが、暖冬のせいで?中々冬らしくなりません。12月はユーディアライトやエリスライトのような濃く暗い赤色であるエンジ色をイメージする季節。クリスマスカラーでもありますが、エリスライトのことを考えていたら、この石は私たちの中にある民族的な傷や痛みのイメージにシンクロするのかもしれないと思いました。
エリスライトの刃のような鋭い結晶がまるで流血の中に刺のように生えています。私たちの魂は過去世の戦争や闘いによる傷や記憶を抱えていると思います。12月は冬至とイエスキリストの誕生日が続けてやって来ますが、平成天皇の誕生日もあり、この日に東京裁判でA級戦犯が処刑されたのは、次期天皇に対する見せしめだと言われています。日本人の私たちも12月は民族的な犠牲を歴史に記されているのです。
真っ赤なサンタがプレゼントを持ってやって来る。プレゼントはもしかしたら戦利品かもしれません。昔は農閑期に戦争が起きやすく、中東の遊牧民は閑散期に娯楽として略奪や争いを繰り返していたと言われます。収穫の時期が終わった11月から12月、新年が始まり真冬に入る前の時期は、古い時代にもしかしたら争いや戦いが多かったのかなと想像します。
エリスライトは私たちの魂が持つ戦争や争いで受けた傷に訴えかけて来るものがあると思います。私たちの体が持っている痛みの記憶に働きかけて来るような気がします。傷と向き合うことは痛みを伴いますが、それによって私たちは傷の存在を知り、修復され再生して行きます。
エリスライトがコバルトの二次鉱物で、コバルトが紛争鉱物であることも関係しているかもしれません。真っ直ぐな結晶が縦と横に交わると十字のように見えます。