誰かがまるで銀河のようだと言っていたカルセドニーローズ
コロナアゲート、アモライト、コンシャアゲートなど
たくさんの名前がある鉱物です。
一体どこがカルセドニーなのか、と思う時がありますが(^^ゞ
やさしいネーミングがとてもお似合いだと思います。
カルセドニーローズのルースは、キラキラしているのでマクラメにしてもいいですし
ワイヤーや彫金でアクセサリーにしてもとても華やかになると思います。
コレクションとしても手ごろな大きさです。
モノトーンなのでフォーマルなシーンにもお似合いです。
まるで濡れた砂を固めたように表面はザラザラとしていて、キラキラとクォーツのドゥルージーが光っています。
太陽で光る砂の結晶のよう
裏面を見るとカルセドニーローズの帯がパイプラインのように巻いている構造がわかります。
こちらもとても見応えがあります。
産地は不明ですが、鉱物はブラジルから産出されています。
Chalcedony Rose(玉髄), Corona Agate(瑪瑙), Quartz(石英), Amorite
43x29x7mm
48.2cts./9.6g
インド(製造国)
カルセドニーはアゲートと成分も成り立ちもほとんど一緒で、違いはその見た目で区別されます。アゲートは縞模様が特徴ですが、カルセドニーは模様のないアゲートのようなもの。見た目がまったく違うのにほぼ同じ石と言われるのは不思議な感じがしますが、カルセドニーの内部にある縞模様の結晶を見るとアゲートと同じ種類だというのも納得です。半透明で柔らかい輝きを持ち、岩石や溶岩の空洞内に生成します。石英が集まったことによって生まれた鉱物の変種で、名前の由来はギリシャの町カルセドンから産出することからカルセドニーと呼ばれるようになったそうです。
和名の玉髄という名前は、玉のような結晶が集まった姿が骨髄の内部に似ていることに由来します。
人の気持ちを柔らかくし、平和な心や穏やかさ、寛容さをもたらすと言われています。古くはメンタルの安定を促し、体内に栄養を行き渡らせる力があると言われています。
カルセドニーローズはブラジルの東岸のリオグランデ・ド・スール州で産出されます。カルセドニーと呼ばれたりアゲートと呼ばれたりするように、石の成り立ちはこれらの石と同じようです。渦を描くように成長し、クォーツが染み込んで表面がドゥルージー化し中央や周辺に水晶が生えます。グレーやアイボリーの石からベージュ色した石英が生えているものもあり、とても幻想的なイメージをもたらしてくれます。
銀河のように見えると言ってたのは男性でしたがなるほどなと思いました。私が初めてカルセドニーローズを見た時そのあまりにもゆったりとしたエネルギーと優しさに一目惚れ。そしてこれは胎盤だなと思いました。胎盤とそこから伸びるへその緒がぐるぐると巻き付いたようなカルセドニーローズ。極めて女性性の高い石だと思いますが、モノトーンの渦の中でキラキラと瞬く光は確かに銀河や星雲のようにも見えます。男性には男性の、女性には女性の豊かなイメージを喚起してくれる素晴らしい石だと思います。
カルセドニーはとても柔和なエネルギーを持つ石で、女性的な石だと思います。胎盤のイメージもカルセドニーの母性的な柔らかさ、温かさを感じさせるからかもしれません。カルセドニーローズはグレーの石がマーブル状になっており、その見かけからは女性的なイメージとはかけ離れて見えるかもしれませんが、まるで水に濡れた海の砂が固められて出来上がったような感じです。ザラザラっとした手触りとキラキラ光る輝きは、まさにサンドアートのよう。
胎盤は母性の基盤でもあり、生命を育むベースでもあります。内なる女性性の癒しにも役立ってくれそうです。
マーブル状の結晶や胎盤のようなイメージは、シリウス的だなと思うと同時に、水瓶座っぽいなと思いました。母性的で、月の光のようなシルバーな輝きは月のイメージにも近いですが、月の裏側のようなモノトーンです。獅子座(太陽)の反対側にあるのが水瓶座で、最も陽の光が少ない星座。そして太陽の光が当たらないのは月の裏側です。そして月を後方支援しているのがシリウスだとしたら、水瓶座にはシリウスと繋がるものがあるかもしれません。
きらめくパイプラインは、土星の環のようだと言う人もいます。惑星を強く意識させてくれる石でしょう。