内モンゴルではなく、モンゴル産のアメジスト。
2年前のミネラルショーでの入荷品です。
珍しい産地でアメジストの発色も素晴らしいので、一品だけ購入。
きれいな二等辺三角形と、背面に母岩付きのミニクラスターがあります。
アメジストの入り方も逆ファントムのようで幻想的。
インクを垂らしたような鮮やかな紫色です。
ファセットや柱面も成長丘や成長線が見え、ユニークです。
Amethyst (紫水晶)
31x22x22mm
14.6g
Mongolia
鉱物の形成の過程で水晶が紫色になったものが紫水晶=アメジストです。この紫は天然の放射線の影響だということが近年発見されました。アメジストは水晶系の中でも複雑な構造を持つため、結晶の割れやクラックなどが目立つものが多いですが、それがまた本物のアメジストの証拠でもあります。パープルの色が濃いほど貴重で、熱処理をすると黄色になりアメトリンやシトリンと称して流通していたりします。
古代より多くの宗教で紫は高貴な色として見なされていたため、アメジストも同様に高貴な人々に愛されて来ました。世界各地で産出されますが、良質なものが採れる南米やナミビア産が有名です。
毎年のようにいろんなタイプのアメジストが市場に入って来るようになり、とても刺激的です。私自身がアメジストに強く惹かれ出したのもありますが、メッセージ性の高い鉱物だなと思います。自然放射線の影響で紫色に色づくわけですが、地殻変動によってなぜ放射線が生まれるのか、その時どのような活動や星からの影響があったのか。そう考えるとアメジストは元々スピリチュアリティが高いクリスタルなのかもしれません。
自然放射線の影響はスモーキークォーツやシトリンにもみられます。やはりスモーキークォーツも特別な石だと思います。アメジストの場合はいろんな形の結晶になるので、メタフィジ的なサジェスチョンも多いのかもしれません。