米国カリフォルニア州産のクローライト・イン・クォーツのクラスター。
とても強い渦を巻いています。
クローライトはもっと濃い緑色をしていますが、こちらはミント色。
すこし青味がかったパステルグリーンが珍しく、虹もよく入っているクォーツです。
大きなポイントだけでなく、小さなクラスターにもびっしりとクローライトが入っています。
何より大きくねじれて成長しているクラスターが珍しく。
カリフォルニアは、ロッキー山脈とサンアンドレアス断層帯の上にあり、激しい地殻運動によって強いねじれのあるクラスターが生まれたのではと思います。
インクルージョンに負けない程虹がたくさん輝いていて、スピリチュアルな雰囲気のあるクォーツです。
こちらは米国のセラーさんの立派な標本ラベルをお付けします。
Chlorite in Quartz(緑泥石)
52x44x34mm
57g
Calaveras Co., California, USA
クローライトの入った美水晶はヒマラヤ水晶が有名ですが、ヒマラヤもロッキー山脈も地球の筋肉のような大きく盛り上がっている所で、そういう場所でクローライト入りの美しい水晶が採れるのは何か関係あるのかな?と思います。
カリフォルニアから北の米国との国境沿いにあるカナダのバンクーバーではForest Quartzという同じく緑色のスピリチュアルなクォーツが採れるのですが、こちらはアクチノライトです。カリフォルニアのカラベラス郡で採れるクローライト・イン・クォーツも、Forest Quartzも、水晶の中に森の精のようなスピリッツが居るような不思議な雰囲気があります。
バンクーバーとカリフォルニアはロッキー山脈の北と南で、何百キロも遠く離れていて関係がないように思われるかもしれませんが、それは人間の視点だからだと思います。地球レベルでは、一つの山脈の両端は、同じ造山活動の影響を受けていて、たとえ何百キロも離れていても、同じ活動によって生まれた結晶と言えるのではないでしょうか。地層の違いはあるかもしれませんが、山脈が出来るほどの活動の影響は他と比べ物にならないくらい大きく、遠く離れていても共通点のある結晶が生まれても何らおかしなことではないと思います。