ブログでもご紹介したカリビアンブルーカルサイト。
カリビアンでもなく、カルサイトでもないようなのですが、イメージだけで付けられた名前が石の雰囲気にぴったりだったんでしょうね。
すっかりこの名前で流通しています。
本性はブルーアラゴナイトらしいのですが、ブルーアラゴナイト自体大変希少で貴重なのだそうです。
アラゴナイトはカルサイトのお仲間なので、カルサイトの成分も入っていてもおかしくないと思います。
こちらは研磨が正確で、石だけでなく磨きの品質がとても高いのです。
ツルツルに磨かれた鏡面は、まるで工芸品のように完成度が高いです。
産地はパキスタンで、バローチスターン州のスワット渓谷という渓谷付近だそうです。
(スワット渓谷ではなく、名所が目印のようです)
スワット渓谷はヒマラヤ山脈の北の付け根の辺りにあります。
こちらは半透明のブルーグリーンのカルサイトに美しい母岩が帯状になっているポイントタワー。
まるで水中に沈んだ砂の堆積物のような母岩は、ブルーカルサイトの水のような透明感を一層引き立てています。
ブルーとグリーンの二種類あるようで、また透明なものと不透明なものがあります。
グリーンが強くてアラゴナイトのないものは、ピスタチオカルサイトと呼ばれているようです。
このタイプの透明なカリビアンブルーカルサイトは入手困難なので、入荷の予定はありません。
マイコレの一つをリリースです。
光にかざすと、ブルーが濃くなります。
柔らかい癒しのエネルギーをご堪能ください^^
Blue Aragonite(霰石)
80x40x38mm
243g
Near Swat valley, Balochestan, Pakistan
アラゴナイトはカルサイトのお仲間のカルシウム。貝化石から作られるアラゴナイトカルシウムというのもあるそうです。そのカルサイトと一緒にドロマイトの石灰層でも産出されます。
古代メソポタミアのシュメール人はアラゴナイトに絵を彫り印章を作っていたそうで、楔形文字の手紙に押印していたとか。アラゴナイトには一説には人脈の石と言われているらしく、人と人を繋ぎ人気を高める力があるようですが、古代人が手紙の印章にアラゴナイトを使っていたことから生まれたのかもしれませんね。
ブルーアラゴナイトは、ラリマーによく似ているため模造品としてしばしば登場します。ブルーのアラゴナイトはラリマーと見間違えるほど美しいため、高く評価されています。
2020年のニューストーンとしてリリースされたカリビアンブルーカルサイト。コロナ禍のため、あまり日本の市場には出回っていないようですが、素晴らしいブルーのため、大変な人気です。色も雰囲気もラリマーによく似ていますが、石の効果の点でもラリマーのような石だと思ってもいいのではないかと思います。子供のようなピュアネスに満ちていて、ラリマーの産地のカリブの海のような陽気なブルー。ラリマーが人気のためラリマーに代わるようにして出て来たのかなと思ってしまいます。しばしば宝石のような扱いになるラリマーよりも、カリビアンブルーカルサイトの方が親しみやすいですね。
ブログでも最近ブルーと大西洋のシンクロについて書いているのですが、カリビアンブルーカルサイトの出現と人気も、ネーミングの力もあるように思います。「カリブ海のようなブルー」が私たちの脳裏に何か特別な物を引き起こしたように思います。