フローライトとアパタイトが混じったような名前のフルオロアパタイト
検索すると虫歯予防のフッ素の話ばかり出て来ます(笑)
歯にフッソを塗るとフルオロアパタイトになって虫歯予防になるんだとか・・・
燐灰石のグループは骨や歯の主要成分みたいですね
こちらは母岩に蛍光イエローのフルオロアパタイトのクラスターが生えています。
レモンイエローの結晶の輝きも素晴らしいのですが、母岩の鉄分?銅成分?とのコントラストがとてもビビットで
結晶も母岩もキラッキラです。
岩のような成分がいろいろ混じりながら、輝くような結晶を生み出している様子がとてもパワフルで美しいです。
Fluorapatite(フッ素燐灰石)
70x44x35mm
90g
Cerro de Mercado, Durango, Mexico
アパタイトは和名では燐灰石で、リンの一種です。ブルーだけでなく様々なカラーがあり、青いものはアクアマリンのような深いマリンブルーの輝きも見せます。歯磨き粉で有名なアパタイトですが、歯や骨の成分でもあり、リンは工業用にも用途が多い鉱物です。
Apatiteは「裏切り」を意味するギリシャ語に由来しますが、それもこの石が古くからいろんな石に間違えられやすかったからだそうです。
言葉の由来に反して、信頼や自信を表す鉱物と言われていたそうです。真の愛情へと導く力があり、肥満を防ぐ効果もあるという言い伝えがあります。内なる不調を癒すと言われています。
鮮やかなブルーのブルーアパタイトに対し、フロオロアパタイトは美しいネオンイエロー。どちらもネオンカラーの美しい輝きを見せます。単一の結晶も宝石のように美しいですが、母岩から生える結晶には結晶を生む大地の不思議を感じさせます。また母岩から生えている様子を見ることで、石の色の由来も見えて来るようです。大地との繋がり、種子のように結晶を生む地層の不思議を堪能出来ます。