ブルガリア産のパイライト入りのクォーツ・クラスター。
ガレーナも入っているのが、ブルガリア産らしいです。
ブルガリアの鉱物資源といえば、マダン鉱山。
ここは金鉱石などの産地ですが、クォーツのような副産物も豊富です。
パイライトとクォーツ、ロードクロサイトやカルサイトとクォーツの共生など
ダルネゴルスクや内モンゴルのようなユーラシアの反対側と共通点が多いメタフィジカルな産地です。
少しチャルコパイライトっぽく虹が出ているのが魅力的。
クォーツのクラスターも放射状になっていて、洞窟のようにジオード化してて中々見応えがあります。
ちなみにガレーナは
こちらにも2点ありまして、米国産ですがとってもカッコイイ石です。
Pyrite, Quartz, Garena(パイライト、水晶、ガレーナ)
42x33x27mm
27g
Madan Ore Field, Bulgaria
パイライト(黄鉄鉱)は鉄と硫黄からなる硫化鉱物の一種で、六面体、八面体などの立方体に結晶しやすく、粒状や塊となって集合体をなすことが多い鉱物です。パイライトの「パイ」はギリシャ語で火を意味し、「きつく握りしめると火傷をする」と古代ギリシャの書物には書かれているようです。
強い保護力で持つ人を危険から護り、意識を高める働きがあると言われています。キュービック・パイライトの主な産地はスペインで単一の立方体のみの結晶や、大きさの違う立方体が複数重なったマルチプルキュービック・パイライトも発掘されます。金と間違えられることから古来より「愚者の金」と呼ばれるそうです。
地中海の石灰岩のような母岩がよりこの地域の古代から続く文明のロマンを感じさせます。ローマやギリシャなどの遺跡からも発見されており、古代より他の金属と共に文明を支える鉱物の一つであったようです。磁鉄鉱や赤鉄鉱がなければその代わりに黄鉄鉱が鉄の鉱石の主役になっていた可能性もあるそうです。
鉄には文明や産業を支えるようなスケール大きな創造性を形にさせる底力や現実的な思考によってアイディアや物事を形にさせる、具現化させる働きかけをするように思います。
太陽を司る獅子座がゴールドならば、真裏にある水瓶座の輝きがパイライト、と言った感じでしょうか。太陽の星座の反対側にある水瓶座は、もっとも太陽の恩恵が少ない星座と言われています。金のようで金でないパイライトは、そんな水瓶座の佇まいを象徴しているような気がします。
水瓶座時代が始まった今、パイライトは新しい時代の太陽となってくれるでしょう。
最近パイライトを出すことが多いのですが、今年に入ってティファニーがブランドカラーをなんと!イエローに変更したというニュースがありました。ティラニーブルーといえば、ピーコックグリーンの清々しいブルーですが、ややゴールド風味のあるイエローにしたのは、時代の先取りかもしれません。