透明度の高い良質な水晶が採れるヒマラヤ産の水晶
メタフィジ的な要素があるものをご紹介しています。
お尻の方にクローライトが入っている透明度の高い水晶。
お尻部分はカテドラルっぽくなっていて、溶けていますが両剣水晶だと思います。
見所は何と言ってもファセットに入った巨大な正三角形のレコードキーパー
そして大きく食い込んだ柱面の巨大なキーとそこにある膨大なトライゴーニック
レムリアン・ルーツクォーツによく似た特徴を持っています。
このタイプは私もマイコレで持っていて、両剣水晶でお尻にクローライト、柱面にえぐれたキーは同じです。
こんなにクオリティ高くないですが(笑)
こちらは透明感が素晴らしいですが、このタイプは少しグレイッシュがかっていて、私のマイコレは少し不透明です。
こちらも少し輝きにシルバーグレイな所があります。
そこが魅力なんです。
ファセットにまでレッジの階段が上っている、ステップド・アカシックラインです。
メタフィジ的なクォーツはブラジル産に多く、小さなポケットから手掘りで産出するヒマラヤ水晶はバラエティに富んでて、あまり共通したものがないんですよね。
ほとんどのヒマラヤ水晶はグリフのようなものはなく、ひたすら透明感と形の美しさが際立つ石。
セルフヒールドが多い印象です。
こちらのようにメタフィジ要素満載のヒマラヤ水晶は中々ありません。
Chlorite in Quartz(緑泥石)
73x32x28mm
71g
Lapa, Ganesh Himal, Nepal
インド亜大陸がユーラシア大陸にドッキングして生まれたヒマラヤ山脈。その激しい造山活動によって生まれたのがヒマラヤ水晶です。地中の亀裂(ベイン)に染み込んだ石英から生まれる水晶は、小さなポケットが多く、一度にたくさん採れません。ヒマラヤ水晶は様々な形をした個性的な水晶が多いのですが、違うベインからは異なる形の水晶が発掘されるためだとか。そのため、バラエティに富んでいてユニークな形が多いのでしょう。
透明度の高い水晶だけでなく、クローライトを含んだガーデンクォーツや酸化鉄を含んだピンククォーツも発掘されています。ボルテックス(渦)を巻いているクラスターなど珍しいクラスターもあります。
産地のガネーシュヒマールは、近郊の産地も含み、透明なクォーツはネパールのTipling、クローライトが入ったものはLapaなどネパール産で、ピンククォーツはインドのパールヴァティ渓谷のマニラカンやマニハール産だそうです。
ヒマラヤ水晶の一番人気は日本、というのを聞いたことがあります。透明度の高さは世界的に人気だと思うのですが、チベットエリアはDNAの分類で、人種的にも日本人と近い所があるので、親近感もあるかもしれませんね。そして真冬の真水のような透明感と冷たさは、持ち主にもそれなりの覚悟がいるような所があると思います。ただきれいなだけじゃない、美しいだけじゃない迫力がヒマラヤ水晶にはあり、霊的な雰囲気が強い石だと思います。
ヒマラヤ水晶はヒマラヤ山脈の地形のことを知れば知る程、この石の美しさが奇跡的な物のように思われます。インド亜大陸がドッキングしてユーラシア大陸の一部になったのは、プレートテクトニクスでも最近のことだと思われますので、水晶の年代は比較的新しいのかもしれません。石の透明度ももしかしたら、水晶の若さのせいもあるかもしれませんね。