ロードクロサイトにシリカ(珪素)が混入したロードクロサイトシリカのスフィア。
ペルー産です。
シリカが入ってロードクロサイトよりも明るいパステルピンク。
黒いインクルージョンは鉄分のようですが、パイライトのようなメタルっぽく反射します。
ペルー産のクォーツにはパイライトがよく入っています。
ロードクロサイトシリカにも白いシリカ部分にカーキー色が見えるのですが、パイライトっぽいイエローですし、エビドートのようなグリーンにも見えます。
ローザサイトのマーブル模様だけでなく、シリカが入っているので、マーブル状も重層的で奥行があります。
私も一つマイコレにしています。
ロードクロサイトのピンクとシリカのホワイトがとってもラブリーなロードクロサイトシリカ。
握りやすい大きさの手頃なサイズだと思います。
見た目のかわいらしさに反して重いです。
濃厚なピンク色が多いロードクロサイトが、シリカやカルサイトが入ることで少女のようなラブリーなピンクに。
色だけでなくロードクロサイトのマーブル模様も味わいがあります。
シリカによってピンクオパールのような幸福感や多幸感、愛そのものといった風情になりました。
こちらは海外ではロードナイトとしても流通しているため、業者さんが鑑定に出した所、クォーツやカルサイトの入ったロードクロサイトと出ました(ロードクロサイトはカルサイトと同質異像でもあります)。
画像のみですがご参考までに。
Rhodochrositesilica, Incarose(菱マンガン鉱)
直径51mm
210g
Peru
真ん中のカーキ色部分は少し低くなっているため、磨きがかかっていません。
ロードクロサイト、またの名をインカローズと言います。インカローズはかつてインカ帝国があったアルゼンチン産のものを指し、花びらのように結晶したロードクロサイトを指します。本来なら結晶層のあるロードクロサイトが正統なインカローズなのですが、なぜか結晶層のない鮮やかなピンク色をしたロードクロサイトがインカローズとして高値で取引されていたりします。
ロードクロサイトの”ロード”はギリシャ語で薔薇を意味するローダス(Rohdes)から来ています。炭酸系の鉱物で、硬度が低く傷つきやすい石で塩分も含みます。この石に限って、水や塩の浄化は避けましょう。インクルージョンの黒い部分がにじんで広がったり、表面が荒れたりします。
薔薇の名前が付くように、極めて女性性が強い石です。ホルモン分泌を活性化し、鬱の症状を緩和するとも言われています。
女性性の象徴でもあるピンク色は心臓部のチャクラを示します。性的な意味での女性性は同時に生命を産み出す母体としての役割を持ち、受肉のスタートを司ります。新しいサイクル、サイクルの再開など桃色の石には人を次のステージ、ステップへ促す力があるようです。それはその人にとってのリニューアル、あらゆる生命や生き物の集団のサイクルの始まりを象徴しています。
クリスタルワーカーのJ・ドウ女史によりますと、ロードクロサイトはニューエイジストーン。来るべき光明の時代の前触れとなる石だとか。私は肉体への作用が強い石だと思っていましたが、地球への愛を強くする石なのだそうです。生命を産み出す女性の体は自分の身体を通して地球との繋がりを感じることが多いでしょう。そういう意味での愛の石であり、胎動のような地球環境の激変と共振することを意味しているのかもしれません。ロードクロサイトの持つ強い桃色の発色、豊かな女性性は古代の女神のような溢れる生命力を感じさせます。
ペルーは良質なクリソコラやジェムシリカの産地でもあるのですが、もしかしたら女性性の強い石の産地であり、そのエネルギーが今降り注いでいるのかもしれません。女神のようなロードクロサイトシリカやピンクオパール、高品質なジェムシリカも発掘されています。色味もピンクオパールを濃くしたような強いピンクで、今必要とされている石なのかなと思います。