翡翠の義兄弟とも呼ばれるマウシッシ
ミャンマー産のコスモクロア、マウシッシです。
随分前に入荷してたのですが、個性が強い石で中々出品するタイミングがなく。
ミャンマーが騒がしくなった今急に出て来ました。
マウシッシの主成分はユーレアイト、隕石から成る成分ですが、発見されたのはミャンマーのマウシッシ鉱山。
ここに昔隕石が衝突したのでしょうか?
地球に隕石がたくさん降っていた時代に山の一部になったということはありそうですね...
翡翠よりも強い発色でスパイダー模様のまるで鱗のようなマウシッシ。
形も少し変わっていて、動きのある流線形のフリーフォームでカットされています。
ユーレアイトの他にフェルドスパーを含むそうなので、白い成分はフェルドスパーかもしれません。
色のコントラストも泡のようなデザインも素晴らしいです。
船の帆のような形にカットされ、鳥の翼のようにも見えるマウシッシ。
横浜のみなとみらいにあるタワーみたいですね。
古風な雰囲気ながら、蛍光グリーンはどこか近未来的な予感も感じさせるマウシッシ。
よいものもそうでないものも、引き付ける力強いのかなと思います。
Maw Sit Sit(コスモクロア輝石、ユーレアイト)
66x31x17mm
72g
Myanmar
翡翠に含まれるアルミニウム成分がクロムに置換されたものがマウシッシ。発見されたミャンマーの村名のMaw Sit Sitから採られたため、モウシッシ、モウシシなど異なる呼び名で表記されることがあります。マウシッシに含まれるコスモクロア輝石は、最初に隕石から発見されたため、「宇宙の緑」を意味する「コスモクロア」とも呼ばれます。
様々な鉱物と共生した状態で産出され、翡翠と共生することもあるそうです。翡翠とは別の鉱物で、ヒスイ輝石の成分アルミニウムがクロムに置き換わっています。翡翠の親戚でもあるため、糸魚川産の翡翠や石にも含まれることがあります。
以前は翡翠グループに属していましたが、今は分けられているそうです。ミャンマー産のコスモクロア原石は、ヒスイよりも産出量が少ないため価値が高くなっています。ミャンマー産のコクモクロアだけその鉱山名から「マウシッシ」と呼ばれています。
マウシッシの落ち着いたハイソな雰囲気は、どこか山羊座のイメージを連想させます。虚飾や華美な派手さを嫌い、時を超えた美しさの中にこそ価値を認める山羊座は、骨董やアンティーク、歴史や和風なものと相性がよい星座です。もちろん天然石や宝石など時の経過に左右されない真価を持つ美品は山羊座が得意とし愛するものでもあるでしょう。
マウシッシ/コスモクロアは毛髪などによい作用をすると言われています。山羊座は骨や歯など人体のカルシウムが作用する器官を司どりますが、カルシウムは髪の毛にもとても大切な要素です。
翡翠の癒しと鉄壁の守り、隕石の持つ時空を超えたエネルギーとインスピレーション。その二つの要素を持つマウシッシに特別なものがあるのは当然でしょう。古代と宇宙。マウシッシの伝統的な古風な模様と近未来的な蛍光色は、私たちを過去と未来へ縦横無尽に連れて行ってくれるかもしれません。