アルプス水晶のスモーキークォーツ
スイス産です。
大きな大きなタイムリンクが一面おき毎に入っていて、全体のバランスを崩すほどです。
今回のアルプス水晶のスモーキークォーツはどれも大きなタイムリンク=ポータルウィンドウが開いていて、セレクトしたポイントでもあります。
中々ここまで大きいのはモンドクォーツやヒマラヤ水晶など、古い地形から生まれる水晶ならではと思います。
アルプスーヒマラヤ造山帯とアフリカの大地溝帯は、ウラル山脈以降の最古の造山活動かもしれません。
こういう大きなウィンドウは石にただの石以上のものを強く感じますね。
こちらを誘いかけているような、導こうとしているような。
ウィンドウというより扉という感じです。
色味も強く全体に均一に入っているので、まるでモリオンのようです。
褐色の肌が麗しく、つややかでシルキーな肌触りです。
でも内部は虹が出るくらいですのでとても透明感があります。
柱面の大きくて丸いキーもまさに親指を乗せるための場所のような。
大きなウィンドウといい、まるでこちらとコミュニケーションを取りたがっているような石です。
Smoky Quarz(煙水晶)
62x31x28mm
88g
Feldschijen, Göscheneralp,Uri, Switzerland
スモーキー・クォーツは和名が煙水晶でそのまんまなのですが、茶色をしているので水晶の中でもグラウンディングに適した石でもあります。古くから「悪霊払いの石」として有名で、邪気を寄せ付けず持ち主を護ります。
アメリカのヒーラーのJ・ドウ女史によると、スモーキークォーツは肉体に働きかける力がクリアクォーツよりも強く、エネルギーの影や不透明な部分に浸透しやすいとのことです。パワフルで明晰さを象徴しています。
アルプス山脈は実はヒマラヤ山脈と同時代の造山帯なので、今の大陸が完成する時に出来上がった古い地形だと思います。そのせいかヒマラヤ水晶とよく似た強い輝きと強い透明感、みずみずしさや陰気の強さなと、見分けがつかないほどよく似た石が発掘されることがあります。
繊細なバーコードの入り方や、再結晶のような表面。古い地形から生まれた水晶ならではの再成長のような印やカテドラル。ロシレムに似たヴィンテージ感や趣がありますね。
12月はクリスマスシーズンということで、街中のイルミネーションなど欧州テイストに溢れて来るからでしょうか。ようやくアルプス水晶のお目見えです。
関係ない話ですが、インド・ヨーロッパ語族という区分けがありますが、どちらもアルプス・ヒマラヤ造山帯付近の民族になるんですよね。古い山地に古い民族が集うのか。文化も言葉も全く違いますが、厳格な階級社会や文化様式の精巧さなど共通点もよく見られます。
そういえば私は水晶に苦手意識があった頃、中でも透明度が高く陰の気が強いヒマラヤ水晶が一番手強かったのですが、アルプス水晶の出品に時間がかかったのもヒマラヤ水晶と似ているからかもしれません。両方とも人体への影響力が高い水晶のような気がします。