アフリカやオーストラリアの赤土を思わせる真っ赤なセプタリアン・ノジュール。
半分にスライスされた方の一つです。
セプタリアンの模様がまるでアボリジニ・アートのように見え。
気に入って購入しました。
モロッコ産なのですけどね。
ノジュール部分がエアーズロックのようにも見え、オーストラリアの赤土を思い出します。
オーストラリアでもセプタリアンが採れるようですが、やはり真っ赤なノジュールです。
とても絵画的なセプタリアン。
虫のようにも見えますね。
母岩の土の感触がグラウンディングを、赤い血液のような色が力強さを与えてくれます。
Septarian(泥灰岩)
53x51x15mm
46g
Morocco
セプタリアンは、セプタリアン・ノジュールと呼ばれる球状の岩石から採れるもので、海洋生物などの死骸を核に火山岩や泥などの堆積物に覆われ丸く固まったものに亀裂が入り、その部分にカルサイトやラゴナイトなどが形成されて生まれたものです。大きなものは1m前後の丸い岩石となり、俗にドラゴンの卵と呼ばれる所以です。
割れた内面が亀の甲羅のような模様に見えることから、日本では亀甲石とも呼ばれています。
ノジュールを割った角度によって、雷が走ったような激しい亀甲のような模様からやさしいハニーゴールドのカルサイトが見えるものまで、セプタリアンには相反するような個性があってとても面白い石だと思います。成長過程は他の石と同様、生物の死骸や微生物の置換で出来るオパールやアゲート、カルセドニーなと同じようなもので、セプタリアンの模様がどこか生き物のようなイメージがあるのも、有機的な作用によって生まれたからかもしれません。
セプタリアンはカルサイトとアラゴナイトから出来ていますが、巨大なセプタリアンのノジュールがニュージーランドの海岸でゴロゴロ転がっています。wikiによると英国の海岸にもあるそうですが、カルサイトもアラゴナイトも太古の昔に海だったエリアで貝の死骸から出来るものなので、セプタリアンも海に近い海岸でノジュールが見つかるのかなと思います。
土気色をしているセプタリアンですが、海との関わりもあるのですね。