サンビア産のセプター・アメジスト。
隣国のジンバブエ産のシャンガン・アメジストによく似ています。
この辺りで産出されるアメジストの特徴なのでしょうか。
小さい物が多いのですが、こちらはとても大きなタイプ。
画像ではわかりづらいですが、大きさも重さもあって存在感がすごいです。
直射日光を当てるとセプターの内部が全部透過しますので、透明感も高いのです。
マゼンダの発色のあるクオリティのあるアメジスト。
レピドクロサイトなどの赤く華やかなインクルージョンも確認できます。
照り艶も特徴のセプターアメジスト。
宝石質の輝きと艶で、頭頂付近では黒いファントムも見られます。
ファセット部分に大きな陥没がありますが、石の構造の一部になっています。
立派なレコードキーパーが浮かび上がっています。
足の部分に斜めに共生しているポイントや、真横に貫入しているポイントが、石の回転するエネルギーを表していて、グインデル(回転)のような成長をしています。
Scepter Amethyst, Shangaan Amethyst(紫水晶)
63x32x29mm
46g
Mwana, Zambia
鉱物の形成の過程で水晶が紫色になったものが紫水晶=アメジストです。この紫は天然の放射線の影響だということが近年発見されました。アメジストは水晶系の中でも複雑な構造を持つため、結晶の割れやクラックなどが目立つものが多いですが、それがまた本物のアメジストの証拠でもあります。
セプターアメジストは、セプター(王笏)に似た形から名づけられました。植物のように細長い茎を持ち、そこからチューリップの花のようなアメジストが成長しています。茎の部分は白く濁っているものが多く、冠の部分は宝石質の透明感が輝き、照り艶を持ちます。レピドクロサイトやゲーサイトなどのインクルージョンや、スモーキーファントムを持つものも珍しくありません。
大地溝帯の南のエリアにある、シンバブエ、ザンビア、モザンビークで、よく似たセプターアメジストが産出されるようです。螺旋状に回るように両剣水晶が上下に連結している様は、ケニアのシリウスアメジストにも全く同じ形態があります。
大地溝帯を中心に対角線上にある大分北にあるケニアですが、数千キロ離れているケニアと同じ成長するアメジストが採れるのは不思議です。地殻変動の強いねじれによって生まれた形なのでしょうか。北と南でその起点にある位置に当たるので、大地溝帯のボルテックスを感じてしまいます。
とても力強い水晶で、この強い回転の形がそのエネルギーの強さを物語っています。回転軸のようなイメージなので、センタリングに最適です。
販売価格 | 55,000円(税込) |
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型番 | AME204PO |