縦と横に交わり交差する、エネルギーの回転を指し示しているシンバブエのセプターアメジスト
シャンガン・アメジストとも呼ばれています。
セプターの根本は細いですが、ポイントとなっており、両剣水晶のクロス、マルチターミネーションでもあります。
少しリモナイトのイエローが入った高級感溢れる発色
レピドクロサイトもしっかり入っていますので、とっても豪華
薄っすら中でファントムにもなっていて、エレスチャルのような皺のある再結晶も見えます。
ファセットには虹色の油分が光り、中にも虹が見えます。
内部を覗く楽しさがあるセプターアメジスト
銀河のような世界が広がり、イマジネーションを刺激します
小さい物が多い中、このサイズはとてもレア。
スモーキーなファントムも特徴で、コレクターにお勧めです。
Scepter Amethyst, Shangaan Amethyst(紫水晶)
52x48x31mm
46g
Chibuku Mine, Zambezi Valley, Mashonaland West, Zimbabwe

米国人の実業家によってShangaan Amethystと名付けられたと出て来ますが、当初はセプターアメジストとして流通しているのが一般的でした。当店でも2019年に初入荷しています。
螺旋状に回るように両剣水晶が上下に連結している様は、ケニアのシリウスアメジストにも全く同じ形態があります。大地溝帯を中心に対角線上にある大分北にあるケニアですが、数千キロ離れているケニアと同じ成長するアメジストが採れるのは不思議です。地殻変動の強いねじれによって生まれた形なのでしょうか。北と南でその起点にある位置に当たるので、大地溝帯のボルテックスを感じてしまいます。

モンドクォーツを始め、大地溝帯から出る水晶はとってもパワフル。地殻変動の強いエネルギーによって生まれたからでしょうか。硬度もあり、表面の皮が分厚い手触りもあり、セプターやエレスチャルなど、重なるように再結晶、再成長する姿は、旺盛な成長力やエネルギーを感じます。
エネルギッシュなアフリカの鉱物らしい、たくさましさを兼ね備えたシャンガン・アメジスト。スモーキーなアメジストが黒光り姿は、アフリカンなクールビューティ。黒、紫、赤、黄の4色がクォーツの透明感の中で踊る様は、シャンガン・アメジストでしか味わえない贅沢です。