大きなサイズのユーディアライトです。
圧巻の55カラット。
ルビーのように赤い部分が多く
濃いワインレッドの輝きを放っています。
これだけの大きさで広範囲にユーディアライトの赤が入っている石は
昨今では中々お目にかかれなくなりました。
大きさもデザインも希少になりつつある一点です。
何より嬉しいのはルースのセンターに赤いバラが花開いていること。
これだけ大胆にこのサイズでルースの真ん中に
ユーディアライトの最も価値ある部分を持ってこれたのは
原石の一番いい部分をカットしているからではないかと思います。
全体的にバランスよくカットされていますが
向かって左側の先端がシャープでないため
画像では少しゆがんで見えるかもしれませんが
この部分は傷やへこみなどもありません。
またサイドにカケがありますがデザインの一部になっているため
触らなければわからないでしょう。
赤いルビーのような輝きを引き立てるかのように
黒いゴシック調のデザインが入っているのも必見です。
ユーディアライトの赤をより引き立てる
黒やカーキ色が指し色になっています。
鉱物名___Eudlialyte
サイズ___37X28×5mm
重さ____55.5ct./11.1g
石の処理__ナチュラル
原産地___ロシア
ユーディアライトはスカンジナビアのロシア側にある、ラップランド地方のコラ半島で産出され、この地の原住民の間では「戦いによって流された血」という伝承があるそうです。そんな伝承を聞くと、こちらのユーディアライトの赤も大地に流された血のように見えてくるから不思議です。
ユーディアライト(Eudialyte)のeuは、ギリシャ語で溶けやすいという意味で、実際ユーディアライトは変質しやすく、乾燥が激しかったり環境がよくない所で保管されていると、劣化が早いようです。
コラ半島はオーロラが観測される地方です。北極圏に近いエリアで発見される鉱物には、比較的新しいものが多く、新しい時代のメッセージを携えて私たちの元へやって来るのではないでしょうか。
ユーディアライトの伝説は、兵士が流した血というなんとも痛ましいものです。実際ユーディアライトには過去のトラウマを再起させるような作用があり、ユーディアライトが変容を意味するのはその変質しやすい鉱物の性質とともに、持ち主に過去の痛みを洗い流し変容を促すためだと思われます。
寒いロシアの石であるユーディアライトは冬の季節によく似合う石です。寒ければ寒いほどより一層その赤い輝きが増すように見えるのはなぜでしょうか。まるで永久凍土の黒土に埋もれるかのようにバラのような真紅の輝きと葉のようなグリーンが見えます。冷たい大地に散った赤いバラのような面影がある石です。
底冷えするような寒さの中でユーディアライトは忍耐強い女性のような芯の強さとその美しさを見せます。東北の震災では東北の人たちの我慢強さ、忍耐強さに多くの人が感銘を受けましたが、ユーディアライトにはどんな困難にもじっと耐え忍びそれがそのまま気品となって現れた本物の美しさのようなものを感じさせます。どんな困難も苦難も受け入れる力を持ち、取り乱さずに自分を保つのは簡単なことではありません。けれどユーディアライトを見ていると、辛い現実の中にあっても輝きを失わず、だからこそより美しく輝いて見えるということもあるのかもしれないと思います。
販売価格 |
SOLD OUT |
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型番 | EUD1368LS |