鮮やかな蛍光色のエクリプス。
バンブルビージャスパーです。
エクリプスは日食のことで
この石が黒地に黄色の模様が浮かび上がることから
そう名付けられました。
バンブルビーはミツバチの一種のマルハナバチのことで
黒地に蛍光色のイエローの模様がこの鉱物とそっくりです。
2017年2月26日は魚座の新月で南米とアフリカで金環日食がありました。
こちらはブラックホールのような流動体のラインと
炭のように黒い黒とのコントラストがまぶしい一品。
最近の研究ではブラックホールは垂直と平行に流れる重力だそうです。
まさにこちらのようなデザインです!
どこか惑星の渦のような、惑星チックなイメージのあるエクリプス。
日食という名前が付いたのもこの石が天体の動きや
惑星のエネルギーを思い起こさせるからかもしれません。
鉱物名____BUMBLEBEE ECLIPSE JASPER
サイズ____32×22x5mm
重さ_____29cts./5.8g
石の処理___天然無加工
原産地____インドネシア
エクリプスはまだ謎が多い石で、一応ジャスパーの一種とされていますが、確かなことはわかりません。インドネシア産がほとんどで、インドネシア以外で産出されているかどうか不明です。インドネシアは火山国で現在進行形で火山岩から天然石が作られている地域です。エクリプスの鮮やかなイエローオレンジは硫黄ではないかと言われています。エクリプスの黒は溶岩の色そのものですね。
エクリプスは「マスタードジャスパー」とも呼ばれます。日食のような輪が出る方向にカットされたものがエクリプス、そうでないものが「マスタードジャスパー」として扱われています。
バンブルビー(マルハナバチ)というハチは、体に対して小さすぎる羽を持っていて、力学上飛ぶことは不可能だそうです。飛べないはずのハチが飛ぶことが出来る。そういう意味ではバンブルビーは「不可能を可能にする」という意味の象徴でもあります。皆既日食のような天体イベントは「昼が夜になる」という本来なら不可能な、ありえない現象です。こちらの石にはなぜか「不可能を可能にする」という意味が強く表れており、それはやはりこの石の持つパワーのせいかもしれません。
昼と夜がひっくり返る、太陽と月が一つになる。この世には飛べないはずのハチが飛んだり昼が夜になるようなことが起きる。私たちが当然だと思っていた時代や生活が、ひっくり返ったように価値観や時代が変わる。バンブルビーには当たり前のことが当たり前でない、そんなメッセージがあるように思います。太陽を隠し昼を闇にする日食は国や時代によっては不吉な前兆とされていました。それは既存の権力が覆されたり常識がひっくり返されるような暗示とみなされていたのかもしれません。奇しくもアメリカで大きな政権交代が起きたばかり。これまでと180度違う政策や方針に、戸惑いを隠せない国民が多いそうです。大国の影響はやがて全世界に及ぶでしょう。バンブルビーのメッセージはそんな時代に備えよ、と言っているようにも思えます。