こちらは巻貝の内部が化石化したものを
ルース用にカットしたものです。
カルシウムなどの内部の成分が結晶化し鉱物化しています。
全体的にアゲート質になっていて
センターの内部がキラキラとドゥルージーになっています。
ドゥルージーは、アゲートに見られる
キラキラとした結晶質のことを言います。
このタイプは片面が装飾用の鏡面磨きになっていて
こちらは面の広い裏面(4枚目)が表だったようです(^^ゞ
ドゥルージーの結晶は磨かれていない方がよく見えます。
こちらのようにまるで岩塩のように結晶し
洞窟のようにきれいに空洞化しているのは見事という他ありません。
空洞部分があるため、そこのキラキラした結晶も見えるため
ルース自体の輝きが増しています。
画像ではわかりにくいですが、研磨されている面(4枚目)の
下部分に空洞があるのですが、そこが水晶の洞窟のようにキラキラと輝いています。
渦巻いている部分の終わりは大理石のように化石化しており
全体的に厚みもあります。
フォッシル感満載の見事な一品です。
鉱物名___Fossil Shell Druzy
サイズ___27X25X8mm
重さ____35.6cts./7.1g
石の処理__ナチュラル
製造国___インド
フォッシルシェルは、化石化した貝で、貝化石、風化貝とも呼ばれています。
貝類の化石といえば古代生物のアンモナイトやアンモライトがありますが、こちらの石のように美しく結晶化し石化した貝類も、一億年近い長い時を経ています。シヴァアイやこちらのフォッシルシェルのように貝はらせんを描いて化石化しています。生命の原型とも言えるらせんの構造は、私たちを特に引きつけるものがあります。
フォッシル・シェルは、うっとりするようなビジュアルだけで十分に魅力的ですが、化石化した貝にはリアルな海の記憶と、化石となった地中の陸の記憶が詰まっているように見えます。深い海の記憶と深い土の記憶を有しているフォッシルシェルには抗いがたい魅力があります。
遺伝子がらせんを描いているように、宇宙の星雲が渦を描いているように、巻貝の化石のらせんは生命や星の原始的な構造を表しているように思います。とても小さな生き物の原型が広大な宇宙の仕組みにまで繋がる不思議。「神は細部に宿る」といいますが、小さな扉の鍵穴の向こうには大きな世界が広がっています。
キラキラ輝くドルゥージーは、岩塩のように白く光り、まるで海の塩の記憶のような不思議な美しさです。