虹色のイリデッセンスが炎のようにきらめく
ファイヤーアゲートのご紹介です。
光に反射して浮かび上がる景色は細胞の輝きのようでもあり
どこか未知の生き物のようなこの世のものとは思えない姿は
天然石ならではの光景と言えるでしょう。
レアな石のため小さくカットされるファイヤーアゲート
10カラット前後ある貴重な一品です。
アゲート質に覆われ内側から輝き出す
オレンジやグリーンの光の点滅はまるで人の心にたぎる
熱い炎のように見えて来るのが不思議です。
こちらは表面を平らにルースカットされており
ファイヤーアゲートの醍醐味である細かいイリデッセンスが
細胞膜のような球状の結晶の中にきらめくルースです。
アゲートの縞模様が残っており、まるで大河のように
その間を流れて行く様はまるで銀河系の宇宙のようです。
夜景のような、蛍の光のように点滅するルース。
大きさがあるため見ごたえがあります。
今回セラー様のご厚意により
ラブラドライトのオマケ(3個)を頂けることになりました。
大変お買い得になっております。
鉱物名____FIRE AGATE
サイズ____19X15X4.2mm
重さ_____11cts./2.2g
石の処理___天然無加工
原産地____メキシコ
アゲートはカルセドニーと兄弟のような鉱物で、岩石や砂礫の間の沈殿物から形成されます。フォッシル・シェルのような貝化石は貝の成分が他の成分と融合してアゲートを形成するように、アゲートは微生物などの媒介や他の成分の置換によって結晶化された鉱物でもあります。アゲートの強い守護力はさまざまな要素の融合や協力によって生まれて形成される鉱物だからからかもしれません。
アゲートやカルセドニーは、もこもこと球状に結晶するものがあり、ファイヤーアゲートもその一つ。ファイヤーアゲートが特別なのはその塊状の結晶の中に虹色のイリデッセンスが現れる所です。高品質なものは手に入りにくく、近年ますます貴重な石になっております。
ファイヤーアゲートの内部のイリデッセンスは、リモナイト(褐鉄鉱)のインクルージョンと言われています。モコモコした小さな玉髄がリモナイトに覆われ、さらに玉髄に覆われているため原石は不透明ですが、コーティングされている玉髄をリモナイトが見えるまで研磨することで透明な表皮の下で光の反射を受けたファイヤーアゲートの独特の輝きを見ることが出来ます。火山帯のあるメキシコが産地です。
カンテラやファイヤーアゲートなど独特のどこか呪術的な妖しい魅力を放つ鉱物が産出されるメキシコ。アステカ文明が栄えた古代文明の発祥の地でもあり、現代でも血の気が多い土地であるため、まるで古代の因縁をそのまま引きずっているような、それとも石がそのような因縁を呼び起こしているのでしょうか。石が土地を作っているのですから、そこで生まれる文化や文明、国や国民性などもすべて影響を受けると思います。
褐色の黒人の皮膚のような黒光りするアゲートに細胞分裂を起こしているかのように内部から激しく虹色に輝くイリデッセンスは、石の暗さの中でこそ強く美しく灯のように輝きます。この炎はとても激しいもので、もともとアゲートの持つ強固な自我にたくさんの炎が入っているのですがら、ファイヤーアゲートはとてもエネルギッシュでパワフルな石だと思います。
特に明けない夜を待つような暗さの中にいる人、挫折や困難に打ちひしがれて負けそうになっている人を駆り立たせ奮起させる力もあるほどです。牡羊座が象徴する火星のような石ですが、カラッとした明るさはなく、もっと巨大なエネルギーを表しているようなので、火星の上位版であるさそり座の冥王星の方がお似合いかもしれません。冥王星は破壊と再生の星なので、闇夜をぶち壊すようなとてつもない威力もあり、本人も暗闇の中に真実を見つけるような洞察力を身に着ける感じです。冥王星は暴力なども象徴していますので、自分自身を含め現状を打開する破壊的なパワーを感じます。