こちらは黄色いガーデンクォーツにブラックトルマリンが入った
珍しいガーデンクォーツです。
ブラックトルマリン入りのクォーツは珍しくありませんが
こちらはトルマリンの結晶が残ったまたクォーツに入っています。
そのためでしょうか、大きな虹がトルマリンに発生しており
クォーツの光の反射でまるでオーロラのような巨大な虹がかかっています。
ガーデンの成分には黄色と少し白いインクルージョンが入っており
黄色というよりクリーム色の柔らかい色味は
お正月らしい明るさを醸し出しています。
裏側はトルマリンとインクルージョンの保護のため
茶色い樹脂加工されています。
アイリスクォーツのように大きな虹がトルマリン上を走り
ドームのような水晶にかかる圧巻の一品です。
見ていて飽きることがありません。
まだ冬真っただ中ですが、冬至が明けた新年は
少しずつ春に向かっています。
新春にふさわしい晴れやかなガーデンクォーツです。
鉱物名____Garden Quartz, Lodolite(庭園水晶、ロードライト)
サイズ____27X20X15mm
重さ_____61ts./12.2g
石の処理___通し穴
輸出元____中国
ガーデンクォーツは主にクロライト(緑泥石)を含むクォーツ(水晶)です。流通名で海外ではLodolite(ロードライト)とも呼ばれます。「lodo」はスペイン語で「泥」を意味することに由来すると言われます。この名の通り、ほとんどのガーデンクォーツのインクルージョンはクロライトの鈍い色をしたものが多く、それが庭園の風景のように見えることから「庭園水晶」「庭水晶」と呼ばれるようになりました。ルチルやレムリアンシードなど個性的なクォーツを産出するブラジルやタイやミャンマーでも良質なガーデンクォーツが産出されています。
霊的パワーと強め、ヒーリング能力を高めると言われています。またルチルクォーツと並んで金運や商売運を向上させると中国では信じられているため、特に中国で人気が高い石でもあります。ルチルと同様、インクルージョンが多いほど価値が高くなります。
鮮やかな色のガーデンクォーツは加熱によって色を引き出しているものも多いそうです。近年のガーデンクォーツの人気は鮮やかな色味を見せるインクルージョンによるものが大きいでしょう。自然のものでも酸化鉄のような成分は地殻変動による加熱の結果赤く変色したりします。古い時代には水晶の美観を損ねると考えられていた水晶のインクルージョンが今では鑑賞の対象になっているのは鉱物や天然石がより身近な存在になっているからかもしれません。
水晶の中に広がる鉱物の世界。ガーデンクォーツは水晶を通して鉱物のにぎやかな世界を私たちに映し出してくれます。様々な成分が共存し一つの景色を作り上げる。水晶の中にあるからこそ、水晶を通してその響きを伝えてくれるのでしょう。まるで水の中で棲息しているような鉱物たちの景色は竜宮城のように華やかで生き生きとした生命力にあふれています。ガーデンクォーツの癒しの力は鉱物の魅力を水晶がより強く響かせるからかもしれません。
海底の珊瑚礁のような鉱物がたくさん詰まったガーデンクォーツは竜宮城のような幻想的な世界、宝物のようなきらびやかさを連想させます。古来より沈没船の財宝を巡って海賊たちのたくさんの物語がありますが、海底に沈んだ財宝や竜宮城のようなきらびやかなイメージがカラフルな珊瑚礁が棲息する海底にはありますね。無限の生命を生みだす海や海の生物たちは豊かさや富の象徴でもあり、その源泉でもあると思うのです。