赤いガーデンクォーツ
黒やピンクのインクルージョンも入ったとってもキュートなルースです。
表も裏も丸みのあるカット。
インクルージョンの内容物は裏の方がよくわかりますが、何といっても水晶効果のある表がすばらしい。
この水晶にはアイリスクォーツのようなレインボーがルースの半分に入っています。
ガーデンかレインボーか、どちらが主役かわからないほど。
ぷるんとしたドロップ型にカットされています。
インクルージョンが入っているお尻の方が膨らみが大きいです。
大きすぎないサイズなのでアクセサリーにも最適。
ガーデンクォーツにここまでレインボーが入っているのはあまり見たことがありません。
レインボーの七色のカラーもとってもはっきりしています。
表面のインクルージョン痕を画像で確認出来ます。
あえて研磨しなかったのはレインボーを優先させるためかもしれません。
Garden Quartz, Lodolite(庭園水晶、ロードライト)
28x21x13mm
46ts./9.2g
ブラジル産
ガーデンクォーツは主にクロライト(緑泥石)を含むクォーツ(水晶)です。流通名で海外ではLodolite(ロードライト)とも呼ばれます。「lodo」はスペイン語で「泥」を意味することに由来すると言われます。この名の通り、ほとんどのガーデンクォーツのインクルージョンはクロライトの鈍い色をしたものが多く、それが庭園の風景のように見えることから「庭園水晶」「庭水晶」と呼ばれるようになりました。ルチルやレムリアンシードなど個性的なクォーツを産出するブラジルやタイやミャンマーでも良質なガーデンクォーツが産出されています。
霊的パワーと強め、ヒーリング能力を高めると言われています。またルチルクォーツと並んで金運や商売運を向上させると中国では信じられているため、特に中国で人気が高い石でもあります。ルチルと同様、インクルージョンが多いほど価値が高くなります。
鮮やかな色のガーデンクォーツは加熱によって色を引き出しているものも多いそうです。近年のガーデンクォーツの人気は鮮やかな色味を見せるインクルージョンによるものが大きいでしょう。自然のものでも酸化鉄のような成分は地殻変動による加熱の結果赤く変色したりします。古い時代には水晶の美観を損ねると考えられていた水晶のインクルージョンが今では鑑賞の対象になっているのは鉱物や天然石がより身近な存在になっているからかもしれません。
水晶の中に広がる鉱物の世界。ガーデンクォーツは水晶を通して鉱物のにぎやかな世界を私たちに映し出してくれます。様々な成分が共存し一つの景色を作り上げる。水晶の中にあるからこそ、水晶を通してその響きを伝えてくれるのでしょう。まるで水の中で棲息しているような鉱物たちの景色は竜宮城のように華やかで生き生きとした生命力にあふれています。ガーデンクォーツの癒しの力は鉱物の魅力を水晶がより強く響かせるからかもしれません。
水晶の産地ブラジルは透明度の高いルチルやガーデンなどのインクルージョンクォーツを産出します。水晶のクオリティが高いため、虹が入ることもしばしば。虹の見られるクォーツは石のパワーもグレードアップしている気がします。