白さが美しいフォッシルコーラル。
白い中にも薄っすらと乾いた黄色が入っており、ひまわりのように見えるルース。
白さの中にかすかに色が入ることで、まったく違った世界を見せてくれる
それは光にかすかに色が付くことで、少しずつ姿を現しまるで目覚めるように浮かび上がっていく
だから繊細な色の違いを見せるクリーム色やアイボリーカラーが好きなのかもしれません。
表面が少しガラス質になっていて透明感があります。
表面に透明感があると中まで透けて見えて、よりはっきりとコーラルの模様を見ることが出来ます。
滑らかに研磨されカットされています。
カラフルなものから無色のようなものまでバリエーションに富んだフォッシルコーラル
世界中にファンを持つ化石です。
古い物で億単位の年月をかけて化石化(フォッシル)した珊瑚(コーラル)。
菊の花びらのような模様の一つが珊瑚なのです。
竜宮城にあるような赤い枝を生やした珊瑚ではなく、岩肌を覆うように自生する珊瑚が石化したものです。
鉱物名___Fossil Coral(化石珊瑚)
サイズ___32X16X6mm
重さ____21.4cts./4.2g
石の処理__ナチュラル
製造国___インド
珊瑚にも様々な種類があって、こちらの石は「キクメイシ(菊目石)科サンゴ」や「六放サンゴ類」という種類の珊瑚が石化したもののようです。珊瑚はもともととてもカラフルな色彩を放つ海の無脊椎動物で、その記憶そのままにプリントされたかのように石化したものはまるで菊やひまわりを想わせるような美しく咲いた花になっています。
古代世界に棲息していた様々な生物や動物。樹木や動物の骨、貝、珊瑚などが地層に埋もれ、地層の成分と混じり合い石化したものも、やがて鉱物の一つになって行きます。
そのような長い時間をかけた古い化石は鉱物と変わらぬ古い記憶を内包していて、原始地球の強いエネルギーを持つと考えられています。
和風のイメージを感じさせるものが多いフォッシルコーラルですが、化石の持つ白さや柔らかいベージュのトーンのルースは漆喰のような風味があり、ヨーロッパや砂漠の国の古い建築物を思わせ、異国情緒が漂い始めます。郷愁を誘うようなたたずまいは共通していて、古い時代の懐かしいアンティークのような親しみやすさがあります。
フォッシル・コーラルの多くは曼荼羅や車輪のような模様があり、化石由来の渋い色味のため、仏教的なイメージを連想させます。ぐるぐる回る二重円のたくさんの車輪のようなイメージや、細胞が集まったようにも見える光景は、輪廻転生のような何らかのサイクルや永遠性のようなものを示していると思います。
フォッシルコーラルを見ていると、とても詩的なイメージを見ているようです。懐かしい情緒が漂い始め、古い時代にアクセスしているような錯覚に囚われます。懐かしさと豊かさを同時に思い出させてくれるような、時が止まったような感覚に陥ります。