初めて見た時から一目惚れしてしまったビオラン。
ブルー・ダイオプサイドです。
ロシアで産出されます。
青色のダイオプサイドが非常に珍しいため、ロシア国外へあまり出ない印象です。
そのため入手出来るルースも定番カットのものが少なく、こちらのような珍しいものが多い気がします。
良質のものは国内で消費されている印象。
入手困難なので出会いがあった時は迷わず購入しています。
こちらはカットが珍しいですが、申し分のないクオリティ。
高さがありピラミッドや聖職者の被り物、キャンドルなど神々しい宗教的なイメージのあるカットです。
画像ではわかりにくいかもしれませんが、まるで砂糖菓子のように白い顆がキラキラと光っています。
エンジェライトのようなブルーに甘い響きを持つきらびやかな白い光。
コレクターの方にぜひオススメです。
Violane, Blue diopside (透輝石)
32x16x08mm
29cts./5.8g
ロシア・シベリア産
ダイオプサイドは白や緑、黒など成分によって異なる色を持ち、粒状に結晶し塊となって産出されます。ダイオプサイドは緑色のクロムダイオプサイドが有名ですが、ダイオプサイドにマンガンが加わったものがビオランです。紫色から青色まであります。紫色のビオランがViolet(菫色)からバイオレーン(Violen)と呼ばれルースなど装飾品の流通名になっているようです。紫色のビオランはイタリアが原産のようですが、ブルーのものはロシア産が主産地です。非常に珍しいレアアイテムです。
理性や知識を表す石と言われ、感情をなだめ理性的な思考を導くと言われています。古くは神経衰弱や大腸や消化器官の改善に用いられたといわれます。
エンジェライトやセラフィナイトのような天使系の石と近い印象を感じますが、もう少し生身の質感を感じます。まるでメロディが聞こえて来そうな響きは天使界のエネルギーですが、天使のラッパというより聖歌隊の歌声のような柔らかみのあるクリーミィな印象です。澄んだ青空のような澄み切ったブルーですが、砂糖菓子のようにキラキラと光る白いラメのような輝きが甘さを加えています。心を溶かすような抗いたい魅力は無垢な少年少女のように汚れのないピュアな輝き。非常に珍しい青いダイオプサイドの出現は地上界に新たなメッセージを携えてやって来たようです。
珍しい鉱物の宝庫であるロシア。独特の神秘的な輝きを持つ石が見受けられます。