ホワイトのアンモナイトフォシルに鮮やかな虹色のイリデッセンスが表れたアンモナイト。
40gあるボリューム満点の化石です。
アンモナイトの甲殻が平らになっているのが珍しく、そのためイリデッセンスが輪を描くように表れます。
イエローやグリーンだけでなく、ブルーやピンクも入っている逸品
表面がツルツルしてますので、まるで後光のようにくっきりと大きな輪が表れるのです。
化石の産地であるアメリカのユタ州産です。
白く化石化した桂化木や赤珊瑚の化石など、他ではあまり見られない珍しい化石の産地でもあります。
アンモナイトは軸の目から回転するように広がった形をしています。
それはそのまま軸を自分の中心に持ち、そこから自分の世界を広げていくイメージをもたらしてくれます。
また化石ですので地中や古代との繋がりが強く、グラウンディングにも最適です。
Ammonite fossil
43x34x22mm
42.8g
マダガスカル産
アンモナイトはオウムガイ類の化石で、古生代シルル紀またはデボン期に生息していた生物です。長く地球上に生息していましたが恐竜と共に姿を消しましたがオウムガイは巻貝として生き残っています。オウムガイとよく似たアンモナイトですが、頭足類に属し、殻の中から足が出ています。このため、アンモナイトは貝ではなくタコやイカと同じ頭足類の生物でもあるのです。生息数が多かったのと固い甲殻のため地中で劣化しにくく、出土数がとても多い化石です。
化石化して微生物の侵食や置換により、虹色の遊色が生れたものや螺旋や甲殻の形状ををそのまま残して化石化したものまで、大きさもタイプも実にバラエティに富んでいます。遊色部分を宝石化したものはアンモライトと呼ばれ、高値で取引されています。
アンモナイトが生息していたデボン紀やカンブリア紀の海には、現在のあらゆる生物の起源となる古生物の時代です。『崖の上のポニョ』には「まるでデボン紀の海のようだ」という台詞が出て来ます。アンモナイトには現在の地球上の多くの生物の原初の記憶が宿っているかもしれません。アンモナイトには時空を超えて想像力を掻き立てる何かがあるようです。
アンモナイトの螺旋の形状は遺伝子が二重らせんを描いているように、あらゆる生物の根幹にあるイメージがそのままむき出しになったようなビジュアルです。アンモナイトがかつて地球上に大量に生息していたことと私たちのDNAがらせん状を描いていることはもしかしたら無関係ではないのかも、なんて妄想してしまいます。
悠久の時を超えて骨格だけを残して私たちの目の前に現れる生物の化石は、時間という枠組みを超えて古代地球のエネルギーを運んでくれます。化石を眺めていると不思議と気持ちが穏やかになります。天然石に負けず劣らず癒しの力があるのかもしれません。