こちらはレピドライトから成るユーフォラライト。
キラキラ光る白い成分も雲母です。
積み木のようにキューブ型にカットされていますが、ユーフォラライトはほとんどこの形です。
なぜこんな形なのかわかりませんが(^^ゞ
積み木のように何種類も集めて飾ったり、握ったりするのに都合がよいのかもしれません。
画像ではわかりにくいのですが、表面は艶があります。
インクルージョンのクォーツ?は半透明。
人気が高く米国産ということもあり高価で中々入手困難な石なので、手放すのが惜しいのです(^^ゞ
こちらはレピドライトのディープパープルが美しく
そこに浮かぶ白い瞬きが幻想的で、ポリッシュされているのに神秘的な雰囲気があります。
ユーフォラライトにはトルマリンと一緒にマイカ(雲母)も結構入っています。
レピドライトの原石もショップにあるのでわかると思いますが、こんなに濃い紫のレピドライトがまとまって採れるのは初めて見ました。
ルースになっているのも白い母岩と一緒のものがほとんどです。
ユーフォラライトならではかもしれません。
サイキックな情報が多いユーフォラライト。
コレクター向けです。
販売元の英文ガイドのコピーを添付いたします。
国内では「ユーフォラライト44」として流通しているユーフォラライトは、44種類の成分を含むと言われています。
多成分を持つ石として、カナダのスペリオル湖で発見されたアメジスト「オーラライト23」を思い出します。
ユーフォラライトがたくさんの鉱物の成分を内包すると言われるのは、その産地に理由があります。
原産地はサウスダコタ州のブラックヒルズ。
ネイティブアメリカンの聖地でもあり、金銀や石油のような一次資源が豊富で、全米屈指の鉱山地帯。
大量のウランも埋蔵されています。
鉱物資源が豊富な場所は古来より人が惹きつけられるもので、ネイティブアメリカンの領土戦争の歴史もあり、スー族の聖地となっています。
今は観光スポットになっていますが、セドナやシャスタに匹敵するパワースポットだそうです。
ユーフォライトは、とても大地のエネルギーが強力な土地からやって来た石。
石だけでなく、石のルーツもとても大きな意味を持つ石だと思います。
Euphoralite
48x25x16mm
47g
Black hills, South Dakota, USA
英文ガイド添付
ユーフォラライトには、いくつかのタイプがありますが、ブルートルマリンを含む"Snow ball"、ピンクフェルスパーを含む"Red dragon"、紫色のレピドライト、若草色のイエローレピドライト、マイカを多く含むブラウンゴールド、グリーンエピドートやピンクトルマリンなどなど、44種類と言われているだけあって、本当に多彩なのです。
原産地のブラックヒルズはゴールドラッシュも起きた金鉱山でもあり、スー族によりパハ・サパ(黒い丘)と名付けられ崇められています。Black hillsという地名はここから来たのですね。
ウィキペディアのブラックヒルズの地下資源についての説明です。
「この山脈には銀やタングステン、スズ、石炭、石油も開発されており、米国科学アカデミーによって、「全米の生贄の地域(National Sacrifice Area、en:Sacrifice zone)」に指定されている。
5000トンの見積もりのある埋蔵ウラニウムを巡っては、「テネシー渓谷開発公社」、「ユニオン・カーバイド」、「シェブロン」、「アナコンダ(ARCO)」、ブリティッシュ・カナダの「リオ・アルゴン」、「ワイオミング鉱物(ウェスチングハウス)」、「カー・マックギー」などの多国籍企業がこれに群がっている。
ユニオン・カーバイドが採掘権を押さえているクレーヴン渓谷にはラコタ・スー族の神聖な岩がある。彼らだけが把握しているウランの量は、少なくとも数千億ドル見積もられ、ブラックヒルズの数十万エーカーを覆っている。 」
「オーラライト23」の原産地であるスペリオル湖には、隕石落下があったと言われ、それによって23種もの混合成分が確認されたアメジストが誕生したと言われています。私もユーフォラライトのロケーションをマップでチェックした時、見えて来たのは同じイメージです。このエリアに豊富な天然資源があるのも、地殻活動だけではなく、もしかしたら北米大陸の広大な土地には、大きな隕石落下の歴史があるのではないかなと思いました。
原産地のブラックヒルズは、土地を巡りネイティブアメリカン同士が争ったほど豊かな土地で、最後に勝利したスー族によって聖地として崇められ、現在は観光地にもなっています。また、豊かな鉱物資源が発見されると、スー族との条約を破り「ブラックヒルズ戦争」と呼ばれる白人との戦いも勃発します。
「全米の生贄の地域(National Sacrifice Area、en:Sacrifice zone)」と呼ばれるほど開発され、アメリカを支えているエリア。そういえば、アメリカは中東から石油を輸入しなくても豊富な石油資源があり、将来枯渇した時代に備えていると言われていますが、もしかしたらブラックヒルズのことかもしれません。
そのような土地から二次鉱物として、スピリチュアル・ピープルのためのギフトのようにやって来たユーフォラライト。石の由来を知ったら、魅了されないはずがありません。複合鉱物は21世紀のグランドフォーメーションストーンとして、活躍しているものが多いです。ユーフォライトもそんな今の時代に合わせてやって来た気がします。
レピドライトは変革の石と言われていますが、忍耐の石でもあるのかなと思います。強制力のある変革と言えばユーディアライトがありますが、ユーディアライトが女性性の問題に関するように、レピドライトも女性が背負っている忍耐や試練に訴えかけるものがあるのかもしれません。血の色を含む赤味のある紫でありながら、精神性や高貴な愛情を意味する紫でもあり、女性が受けている精神的な試練や忍耐を指している気がします。
レピドライトの赤紫に反応する人は、家族のような血縁関係で愛情問題や精神的な問題を抱えている可能性があり、それは家族間の問題に留まらず、家系や一族、種族などより長い歴史で受け継がれて来た血縁の試練を象徴している可能性があります。